人気の飲食店古民家〇〇開業する際の注意点!一般店舗との違い
近年人気になっている「古民家カフェ」や「古民家レストラン」といった空き家を利用し飲食店を開業したいと考える人が増えています。手続きの方法やリノベーションのポイントなど、注意点をご紹介します。
古民家ならではの温もりや趣
古民家カフェや古民家レストランは、昔ながらの日本家屋にしかない懐かしさや癒しを売りにして、お客様を惹きつけています。一見古めかしい古民家ですが、若い世代にとっては逆に目新しい空間であり、一般的なカフェとの差別化に成功している店舗は少なくありません。
古民家や空き家の保存状態について
古民家や空き家を使用し飲食店舗をオープンする場合、多くは住宅として使われていた物件なので、リノベーションョンが必須です。リノベーションを考慮し、開業資金を無駄なく使うには物件選びがとても重要です。立地や客層を考慮するだけでなく、物件の状態の確認もとても重要となってきます。
人が離れた建物は、数年のうちは活用できる状態を維持できていますが、人が使用せず、手入れがされないまま時が経つと、雨漏りや腐食、シロアリ被害などが出て、建物に傷みがでます。客層を考慮した立地や家賃・購入費用が理想的であっても、傷みがひどければ修繕費は大きくなることを念頭に置いておく必要があります。
おすすめの古民家や空き家の具体的な広さ
最初に結論を述べると、床面積が200㎡未満の物件がおすすめです。
古民家や空き家でカフェを営業していくには、工事前に建築確認申請を行い、建築基準法上の「用途変更」をする必要があります。古民家は、その建物が建てられた当時は合法であっても、現在の建築基準法の基準は満たしていない「既存不適格物件」です。そのため建築確認申請を行う場合は、現在の法律に従うように耐震性等の改修が求められます。ただし、床面積が200㎡に満たない物件は用途変更が不要です。200㎡未満の物件を探すことが修繕費を抑えることもできるためおすすめです。
また、営業をしていくには、店舗面積と経営規模がマッチしていることも重要となります。広くなればリノベーション費用が増えるとともに、営業開始後には人件費がかかるため、それだけの売上が必要になります。床面積200㎡未満の店舗を検討することは、人件費などの点から経営面を考えてもメリットになります。最近では、「住宅兼カフェ」の営業スタイルが増えています。

リノベーションのポイント
次にリノベーションのポイントについて解説していきます。リノベーションについては物件の状態によって変化します。
一般的な飲食店開業の工事では内装の変更や厨房や客席の設置がメインとなります。しかし、古民家のリノベーションでは本格的な害虫の駆除や外壁の補修、水回りやガスの整備が必要になる可能性があります。また客席に趣があることは魅力となりますが、トイレや洗面化粧台には清潔感が求められることが多く、設備は最新にすることが多いです。
そして、古民家は冷暖房が効きにくいことも多くあります。そのため、冷暖房設備を増やす、工事で断熱性を持たせるなど対策も考える必要があります。また古民家の場合段差が多く、天井が低いといった特徴があり、ユニバーサルデザインの観点から見直すべき場所もあります。
上記のことを考慮するとリノベーション費用の相場は600~1000万円。厨房機器や設備の導入に300万円程度必要なため、初期費用は1500万円程度用意できることが理想です。また、地方自治体によっては、地域活性を目的にした古民家再生の助成金や補助金制度があるので、事前に調べこのような助成金等も活用していきましょう。
保健所への申請
最後にコンセプトや営業方法、メニューなどが固まったら、保健所へ「飲食店営業許可の申請」をする必要があります。
申請時には通常、次の書類が必要です。
・営業許可申請書
・営業設備の大要
・登録事項証明書(法人のみ)
・水質検査成績書
・食品衛生責任者設置届
「食品衛生責任者」は、店舗に常駐している従業員1人が所有していなければなりませんので、事前に講習会に参加して資格を得ましょう。
古民家ならではの課題を想定、対処し、理想のお店つくりをしていきましょう。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
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