たった10坪?!小さな面積の飲食店のメリット、デメリット、開業資金についてなどを紹介
個人で飲食店を開業する際に、費用の面からも小さな店から始めることを検討する人は多いと思います。小規模に始める最大のメリットは、開業資金を抑えられることですが、注意点ももちろんあります。今回は、10坪ほどの、小さい飲食店のメリット、デメリット、開業資金について解説します。
小さな飲食店の開業資金
小さな飲食店とは主に、10~15坪程度の店舗のことです。席数については、20~30席程度です。さらに小規模な店舗だと、10坪未満で10席前後のお店もあります。上記の様な小さな店舗の場合、開業資金と運転資金を抑えられることが一番のメリットです。
例えば、畳で20畳弱に相当する10坪(33㎡)の店の開業資金は、1000万円が目安です。開業資金の内訳は、初期費用と少しの間の運転資金が含まれます。初期費用には、物件取得費、工事費、設備費が含まれ、運転資金は家賃、人件費、光熱費、材料費などです。初期費用と運転資金についても小規模な物件であればこれらすべてを抑えることが可能です。
また居抜き物件であれば、総額600万円程度まで抑えることができます。その他立地等を考慮して、徹底して節約すれば500万円程度まで抑えられ、お金をかける場合は1500万円以上になります。そのため1000万円はあくまでも目安として考えておくと良いでしょう。
小さな飲食店のメリット
以下が小さな飲食店の開業時のメリットです。
少ない資金での開業
開業資金が抑えられるため、自己資金が限られている場合でも出店が可能です。また小さな飲食店であれば、無理のない資金計画を立てることができます。
ワンオペ営業ができる
そもそも「ワンオペ営業」とは、一人で飲食店を営業することを言います。小さな飲食店の場合、席数が少ないため、一人または最小限のスタッフだけで営業することができ、人件費を削減できる上、すべてのゲストに目が行き届き、自分が思い描く店づくりがしやすくなります。
リスクを最小限に抑えられる
飲食店の営業にはリスクはつきものです。しかし、リスクを恐れていては何も始まりません。また失敗した経験を活かして次のチャレンジで成功する経営者は多くいます。仮に初めての出店で失敗した場合でも、小さな飲食店であればリスクが低いため、再チャレンジがしやすく、その前段階で売上が伸びないという場合にも軌道修正が大きな飲食店に比べて容易です。
小さな飲食店のデメリット
小さな飲食店にはデメリットもありますので以下でご紹介します。
売上の上限が低い
店の売上の上限は、席数によって決まってきます。小さな店が大繁盛した場合、満席で入店できないお客が生まれ、売上の機会損失が発生します。
仕入単価が割高になる可能性がある
小さな飲食店の場合、大量に食材を仕入れることができないため、食材の仕入れコストが割高になってしまうことがあります。
小さな飲食店を成功させには
上記ではメリットとデメリットを述べましたが、小さな飲食店ならではの強みを活かしつつ、弱みを補っていくことが成功のポイントとなります。具体的に説明します。
コンセプトを明確にする
同じ小さな店であっても繁華街と住宅地では戦略が異なります。飲食店が多い繁華街で開業する場合には、顧客ターゲットを明確にし、メニューも絞り込む必要があります。例えば、「〇〇専門店」など特色ある一品料理の専門店や、稀少な日本酒を売りにする居酒屋などがその店でしか食べられないメニューを考案する必要があります。一方で住宅地の出店であれば、近隣の人が頻繁に立ち寄りやすく、定食やお酒などを提供してアットホームな店を作ることにより多くの人を集客できます。
メニューの絞り込み
小さな飲食店の場合、多くのメニューを提供すると、仕入れコストがかさみ、過剰在庫のもととなり食材ロスに繋がってしまうことがあります。そのため、目玉商品の品質を高め、メニューの種類と仕入れ食材を絞り込む必要があります。
客単価か回転率かのどちらを上げるか決める
小さな店の場合、売上を上げるためには工夫が必要です。寿司やフレンチなどの高級路線の店であれば、客単価が高く、1回転でも収益を上げることができます。一方で安い居酒屋やカレーやラーメンの店では、回転率を上げることで売上を上げることができます。どちらの方向性でいくのか明確にした状態で、開業しましょう。
テイクアウトとデリバリー
オフィス街はランチタイム、住宅地は平日夜や週末に、テイクアウトやデリバリーの需要があります。テイクアウトやデリバリーは、席数により制約を受ける店内での売上にプラスで売上を上げることが可能です。一方、スタッフが少ない場合、本業である店内での売上に支障が出ないよう、慎重にオペレーションを組みましょう。
飲食店の坪月商の目標値は20万円といわれているため、10坪ほどの小さな店で月商300万円以上上げられれば大成功です。一店舗目の成功後、多店舗展開するのか、自分が向き合える小さな店だけを守っていくかは人それぞれです。しっかりと準備を進め、最初の一歩を成功させましょう。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP : https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け : https://t-kaitori.com/lp/
