飲食店開業時の内装や外装の工事について事前に知っておくべきこと
飲食店開業のための内装や外装の工事は費用がかかるとともに期間も長くかかり、開業準備において大きな負担となります。ましてや設計や工事に誤りがあった場合追加の費用と期間がかかる可能性があるため、今回は内装や外装の工事について失敗例を見ながら、それに対する対策を紹介していきます。
失敗の傾向
失敗の傾向として3つ挙げられるためそれぞれの失敗と、それに対する対策を説明していきます。
①:予算や施工時間を無理に短縮した
一般的に、コンクリートを固める際に、人が載っても問題ない固さで3日、車で6日、完全で4週間ほどと言われており、住宅の基礎用に型枠に流し込むタイプで型枠を外すのが早すぎるとひび割れなどができ強度が下がるそうです。設計や工事も同じで、開業を急ぐあまり短納期を無理強いしてしまうと、壁のひび割れ等に繋がりかねません。
対策
こちらの要望を一方的に通すのではなく、工事業者とお互いの考えをすり合わせ、無理のない最適解をみつけることが重要です。
安すぎたり短すぎても不安、高すぎたり時間がかかりすぎたりしたら不安などの悩みがある場合は、まず複数の業者に相見積もりを取りましょう。
複数の業者の見積もりを見ることで相場感が分かり、選択肢の中から自分が選ぶことで納得感が高まります。しかし、「相見積もり」を依頼する場合、最終的に工事を依頼しない業者が発生してしまいます。そのため、将来的なトラブルにならないように、工事を依頼しない会社に対しても、失礼の無いようにしましょう。
② : 専門外の業者に任せた
飲食店の内装や外装の工事が専門ではなく、一般住宅や事業所の設計、施工経験しかないデザイナーや工事業者など、専門外業者に任せてしまった場合失敗することが多いです。
例えば、飲食店は油などの頑固な汚れが多くなるため、短時間で効率良く清掃する必要があり、強力な業務用洗剤を使ったり、床を水浸しにしてデッキブラシでこすったりします。そのため、耐久性の高い壁紙、耐水性・耐久性が高く水漏れしにくい構造の床など、一般家庭や事務所では使わない材質や設計が必要になりますが、一般住宅を専門としている業者は、そのような材質を選んでくれない可能性があります。その他、焼き肉のお店では大量の熱や煙が出るので空調設備の設計や、麺類のお店では給排水の設備が業態に合っているか確認することが必要となります。
対策
工事を依頼しようとしている業者が飲食店の施工経験が豊富か、事前に確認するようにしましょう。業態ごとに注意すべき点が異なるため、できるだけ開業しようとしている業態の施工経験のある業者を選定するようにしましょう。空調、壁、床、ガス、電気、水道など業態やオペレーションにより要求される性能は様々なため、①で説明したようにここでも相見積もりを取って比較することがここでも重要になってきます。
③ : 確認不足
設計や工事の工程は長期、多岐に渡り、その間に状況の変化や変更が発生し、当初の予定を修正する必要がある可能性があります。その際に確認不足や、業者とのミスコミュニケーションにより、最終的な仕上がりで失敗ということになってしまう可能性があります。
対策
人と人とのコミュニケーションのため、情報の行き違いが起こってしまう可能性もあります。そのため、ヒューマンエラーの対策として絶対というものはありませんが、下記を意識することにより誤解やすれ違いを早期に発見し対処しやすくしましょう。
・十分な時間をかける
・重要なことは、文書に残しお互い確認するようにする
・業者に任せっぱなしにせず、定期的な状況確認や情報共有の機会を設ける
・お互い連絡、相談しやすい間柄になっておく
内装、外装の工事は、飲食店の開業において重要です。上記の対策を予め実践し、スムーズに開業できるようにしましょう。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
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