カフェの物件の探す際の「軸」を紹介!立地条件や、差別化の方法も併せて紹介

コロナ禍を経て働き方が変わるなど様々な変化があった中で、カフェの在り方も変わりました。お客様にとってカフェは、飲食だけを目的にする場所ではありません。一人で仕事をしたり、くつろいだりする人はもちろん、友人や仕事関係の人と会うために利用する人もいます。今回は、そんなカフェの物件を探す際の「軸」や立地条件、差別化の方法などを紹介していきます。

カフェの開業には「軸」が必須

カフェで集客をする際には、「コンセプト」と「立地や物件」をマッチさせることが必要不可欠です。まずは「実現したいこと」すなわち「軸」を定める必要があります。例えば、「スイーツで勝負したい」「オフィス街で回転するカフェにしたい」などについてより具体的に考えることで、立地や物件に求めるものが変わってきます。

また、「条件の揃った立地や物件である」ことを優先するのも一つの手法です。例えば、視認性が高い、近隣に集客できているカフェが数件ある、人通りが多いなど好条件と思える物件を見つけ、そこに合ったコンセプトをつくっていくのも一つの作戦としてはいいでしょう。

カフェの立地はなににこだわる?

飲食店の物件探しとなると、やはり一等地・路面店を思い浮かべるかと思いますが、一等地・路面店以外の物件が持つ可能性にも注目してみてください。

例えば、一等地や路面店は集客や視認性に優れるものの、「家賃は売上の15%以下が目安」とされるカフェ経営においては賃料と売上のバランスが崩れがちです。また、大型チェーン店が競合になることで経営継続が難しくなることもあり得ます。

その一方で、空中階や商店街のはずれや裏通りといった一見不利な立地こそがカフェにとっては「一等地」の場合もあるので、ぜひ一つの選択肢として考えていただきたいです。

例えば、渋谷エリアであれば5階や6階のカフェは珍しくなく、忙しい渋谷という町の中で、喧騒を一時的に離れ、こっそりと街を見渡せる場所であることが支持される理由の一つになっているようです。また、「自分だけ」「特別」「秘密」といった言葉を連想させる隠れ家的なカフェも近年では人気です。そのため、商店街のはずれや裏通りに店舗があることはマイナス要素になるとは一概には言えません。

また、カフェは日当たりの良い窓の大きな空間と考える人もいますが、内壁の面積の広さを活かし、壁一面に絵を描いたり、地下階で異国情緒を演出し、空間づくりに成功している店舗はたくさんあります。

また重要ポイントは、カフェとして外観や最低限の視認性を備えていることです。空中階や地下階に店舗を構えるなら階段はわかりやすい場所にあったほうが良いですし、看板を設置した方が、お客様に気付いてもらいやすくなります。また、気に入った物件が見つかったら、開店予定時間から閉店予定時間まで、外観や視認性の変化を観察してみるのもおすすめです。

「コンセプト」と「立地や物件」をマッチさせることができても、例えば、近くの大学が撤退するなど、その地域で再開発が行われると人の流れや地域性が変わる可能性があります。最終決定前には再開発や商業施設の出店などの計画があるかどうかも確認するようにしましょう。

店販や協業による差別化も

最近ではテイクアウトをする人なども増えているため、少ない席数でも売上をキープするため、店販や協業のスペースを設けることも検討することで差別化を意識するようにしましょう。例えばスイーツやパンのテイクアウトに対応する、野菜・食器・本などカフェとの相性が良い異業種と協業するなどが例として挙げられます。新たな時代に、自店にどう付加価値をつけてファンを獲得していくかを考えることが重要です。

しかし、店のコンセプトや提供メニューによっては、物件オーナーからNGが出る可能性があります。そのため、内見時にコンセプトやメニューをしっかりと伝えられるよう事前に準備しておきましょう。

立地と物件とのマッチ度を確認するために、まずは具体的なコンセプトづくりからスタートするようにしましょう。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP: https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け: https://t-kaitori.com/lp/

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