『開業の心構え』を解説!

飲食店での独立開業を目指す理由は人それぞれですが、「楽して儲かりそう」「雇われるより楽しそう」「昔からの夢」といった動機を持つ方は注意が必要です。これらの動機自体は悪くないものの、そのような理由で開業を目指す方には、時には「やめた方が良いかもしれません」と助言することがあります。その理由について簡単に解説します。

高くない飲食店の利益率

飲食店は利益率が非常に低い業界で、たとえ成功している店でも利益率は売上の10%ほどです。トップクラスの店でも20%程度であればかなり良い方です。
仮に1ヶ月で300万円の売上があっても、残る利益は30万円から60万円程度となります。そして、その300万円の売上を作るのも簡単ではなく、毎日休まず10万円の売上を立ててようやく達成できる数字です。

このことから、飲食業は決して楽して儲かるビジネスではないことを理解していただきたいです。

独立開業はメリットとデメリットが表裏一体

「雇われているより独立した方が楽しそうだ」と考える方についてですが、この見方は半分正しく、半分正しくないとも言えます。独立すれば、命令されることなく自由に働けるという大きなメリットがありますが、その一方で、全ての責任を自分で負わなければならないという大きなリスクも伴います。

雇われている場合、どれだけ不満があっても基本的には給料が保証されますが、独立開業ではいくら頑張って働いても売上がなければ収入はゼロです。さらに、赤字が続けば貯金や資金を失い、最悪の場合、借金を背負って店を閉めなければならないこともあります。このように、独立には大きな自由と同時に大きなリスクが存在するのです。

開業1年後の閉店率30% を乗り越えるには?

飲食店の廃業率については、オープンから1年で約30%が閉店し、3年後には50%から70%のお店が閉店すると言われています。夢を持って開業した方々の多くが、3年後にはお店を畳んでいるという現実があるのです。
飲食店の経営には大きなメリットがある一方で、非常に大きなリスクも伴うことをしっかり認識し、そのリスクを背負う覚悟があるかを改めて考えることが重要です。

「失敗」は「成功」よりも多くの学びを得るチャンスですが、飲食店における失敗は再起不能になるほどの大きなダメージとなることが多いため、失敗のノウハウが蓄積されにくいと感じています。
しかし、この現実を踏まえた上で、失敗を最小限に抑え、学びを活かす工夫をすることで、成功への道筋をつけることは可能です。リスクを十分に理解しつつも、慎重かつ前向きに挑戦することで、飲食店経営でも成功のチャンスを掴むことができるでしょう。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP :https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け: https://t-kaitori.com/restaurantexit/
•出店希望者向け:https://t-kaitori.com/restaurantstart/

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