飲食店内装工事費用を解説!
飲食店を開業する際、内装工事の費用が大きな負担となりますが、その費用は物件の種類や工事内容によって異なります。以下の3つのポイントで内装工事の費用相場と坪単価について解説します。
- 飲食店の内装工事の費用と坪単価の目安
- 物件の種類と内装費用の関係
- 飲食店の内装工事の費用と工事内容
順に見ていきましょう。
1.飲食店の内装工事の費用と坪単価の目安
飲食店の内装工事費用は、物件の広さや仕様によって異なりますが、一般的には坪単価で計算されます。坪単価は1坪(約3.3平方メートル)あたりの工事費用で、地域や業態によっても異なり、おおよそ60万円から100万円程度です。例えば、10坪の物件では、600万円から1000万円が目安となります。
ただし、この金額はあくまで目安であり、設備や什器、照明、デザイン、質感などによって費用は変動します。高級感やオリジナリティを求めると、さらに費用が増える可能性があります。
2.物件の種類と内装費用の関係
飲食店の内装工事費用は、物件の種類によって大きく異なります。物件は主に「居抜き」「新築」「改築」の3つに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. 居抜き物件
居抜き物件とは、前の飲食店の設備や什器がそのまま残っている物件です。設備が整っているため、内装工事費用は最も安く抑えられます。ただし、前の店舗のレイアウトや設備が古い場合、改修費がかかることもあり、事前の確認が重要です。特に厨房機器は新たに購入することが多く、追加費用が発生します。
2. 新築物件
新築物件は、スケルトン状態で、何もない状態から内装を作る必要があります。そのため、内装工事費用は最も高くなりますが、自由にデザインやレイアウトを決めることができ、自分の理想の店舗を実現できます。独自のコンセプトを重視する場合に適しています。
3. 改築物件
改築物件は、一部の設備を残しつつ、他の部分を新たに作り直す物件です。内装工事の費用は居抜きと新築の中間程度で、自由度も程よく高いです。しかし、残した設備が多い場合、解体費用がかさむことがあり、結果として新築より高くなることもあるため注意が必要です。
それぞれの物件タイプに合わせた費用や工事内容を検討することが大切です。
3.飲食店の内装工事の費用は工事内容によって決まる
飲食店の内装工事の費用は、工事内容によっても大きく変わります。
工事内容とは、設備工事と内装工事のことです。それぞれについて見ていきましょう。
設備工事とは
設備工事とは、厨房機器や冷暖房、換気、給排水などの設備を設置する工事のことです。設備工事の費用は、飲食店の規模やメニュー、業態によって異なります。一般的には、設備工事の費用は内装工事の費用の半分から2/3程度を占めると言われています。
費用を抑える方法については後ほど解説していきます。
内装工事とは
内装工事とは、壁や床、天井などの仕上げ材や照明、家具などのインテリアを施す工事のことです。内装工事の費用は、デザインや素材、品質によって変わります。一般的には、内装工事の費用は設備工事の費用の半分から1/3程度を占めると言われています。
物件の種類や理想の内装デザインによって工事内容が変わってきます。
予算内でどのような物件を選ぶか、どのような内装を実現したいか考慮する必要があることを覚えておきましょう。
飲食店の内装工事費用を安く抑えるための3つのポイント
内装工事費用は高額になりがちで、予算を超えてしまうこともよくあります。飲食店の内装工事費用を安く抑えるための3つのポイントをご紹介します。
1. 内装工事前の現場調査を徹底する
内装工事を始める前に、現場の状況をしっかり確認することが重要です。現場調査により、工事に必要な材料や工期、施工方法を正確に見積もれるため、予想外の出費を防ぐことができます。特に電気や水道の容量不足がある場合、設備工事が必要になり、高額な追加費用が発生する可能性があるため、事前に確認して対策を講じましょう。
2. 綿密に打ち合わせる
内装工事の素材や造作物の選定は、飲食店の雰囲気やコンセプトを左右しますが、価格や品質に差があります。天然木や石材などの高級素材はコストが高く、既製品に比べてオーダーメイドの造作物は時間も費用もかかります。内装業者としっかり打ち合わせを行い、予算と品質のバランスを考えた選定を心がけることで、無駄な出費を抑えることができます。
3. 早めに内装会社に相談する
工事スケジュールに余裕を持つことは、費用を抑えるために非常に重要です。工期が短いと人員や機材を多く投入する必要があり、費用が増加します。また、急ぐとミスやトラブルが発生しやすく、追加工事や修正が発生するリスクがあります。早めに計画し、余裕を持ったスケジュールで進めることで、工事の品質や安全性を確保しつつ、予算内で収めることができます。
これらのポイントを押さえて、予算に合った内装工事を進めましょう。
飲食店内装工事費用の見積もり前に準備すべき3つのこと
飲食店を開業する際、内装工事の見積もりを依頼する前に準備が不足していると、予算や工期が合わない場合があります。そこで、見積もりを依頼する前に準備すべき3つのことを紹介します。
1. コンセプトとターゲットを明確にする
まず、自分の飲食店のコンセプトとターゲットを明確にすることが大切です。コンセプトは店舗の特徴や提供する料理・サービスを指し、ターゲットは来てほしいお客様の層やニーズを考えます。これにより、内装の方向性が決まり、適切な設備や什器を選定できます。例えば、ファストフード店なら明るく機能的なデザインが求められますが、高級レストランでは落ち着いた雰囲気や高級感のある内装が必要です。
2. 借入など事業計画を明確にする
次に、借入金額や返済計画を含む事業計画を明確にしましょう。内装工事費は開業費の大部分を占めるため、予算をしっかりと設定することが重要です。自己資金や借入金額に応じて、既存設備の活用や中古品の購入でコスト削減を図るか、新品を導入して投資するかを決めます。また、収支計画を立てることで、経営に必要な人件費や光熱費を考慮した全体的な資金計画も見直しましょう。
3. 理想のデザインを明確にする
最後に、理想のデザインを具体的にイメージし、デザイン案や参考写真を用意します。これにより、内装業者に正確な希望を伝えられ、見積もりも具体的になります。壁材や照明の素材・色などを事前に指定しておけば、業者は必要な材料や工期を正確に算出しやすくなります。あいまいな指示や変更が多いと、誤解や追加費用が発生する可能性があるため、明確な指示を心がけましょう。
これらの準備をしっかり行うことで、内装工事費用の見積もりがスムーズに進み、予算に合った計画を立てることができます。
まとめ
飲食店の内装費用は、物件の種類や施工内容によって異なり、平均的には1坪あたり60万〜100万円が相場です。リノベーションや新築、部分改装などで費用が変わります。
また、デザインのカスタマイズや高品質な素材の使用は、予算に大きく影響します。コスト削減のためには、現場調査を徹底し、業者との綿密な打ち合わせや、内装と設備選定を事前に計画することが重要です。
◯会社概要
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