立地でここまで変わる!高層階・地下・路面店、それぞれのメリットと落とし穴
「この立地、安いけど2階なんだよな…」
「地下物件って実際どうなんだろう?」
物件を探していると、必ずと言っていいほど悩むのが「階層の違い」です。
今回は、高層階(2階以上)・地下・路面店(1階)それぞれの特徴と、
業態や運営スタイルごとにどう活かせるのかを解説していきます。
出店を検討している方はもちろん、既存店舗の見直しにも使えるヒントをお届けします。
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■ そもそも「階層」は何が違うの?
階層による最大の違いは、お客様との“出会いやすさ”=視認性と導線です。
1階の路面店は自然に目に入りやすく、
地下や2階以上の店舗は“探してもらわないと見つからない”構造になります。
でも、だからと言って「路面が最強」ではありません。
階層ごとにコストや空間の質が大きく変わるため、
業態によっては上階・地下のほうがむしろ優位になることもあります。
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■ 1階(路面店)の特徴とポイント
まず、1階に位置する「路面店」は、最も多くの人の目に留まりやすい立地です。
歩いているだけで目に入るので、偶然の来店や“なんとなく入りたくなった”という自然な集客が見込めます。
また、テイクアウトや物販にとっては、手軽さ・動線のよさが非常に大きな魅力になります。
お客さんが「入りやすい」「持ち帰りやすい」状態が最初から整っているため、
導線設計に頭を悩ませる必要が少ないのが強みです。
ただし、それに比例して賃料は最も高くなりやすいという弱点も。
都心であればあるほど、1階に店舗を持つことは“コストとの戦い”になります。
また、人通りが多い場所では競合店も多くなり、
「目に留まるだけでは選ばれない」という厳しさもつきまといます。
外観・清潔感・商品力がそのまま“通行人の第一印象”になるため、見た目の印象管理は最重要課題です。
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■ 高層階(2階以上)の特徴とポイント
次に、2階以上の高層階店舗について。
通行人から直接見えないため、偶然の来店はほとんど期待できません。
その代わり、賃料は1階に比べて抑えやすく、
「限られたコストでしっかり空間を作り込みたい」業態に向いています。
特に、ネイル・エステ・予約制の飲食店など、
“目的来店”を前提としたサービス業にはぴったりです。
また、通りから離れることで車の音や人の雑踏を避けやすく、
落ち着いた時間を過ごしたいお客様に対しての“居心地の良さ”を提供しやすい環境とも言えます。
さらに、眺望がある立地では、「景色そのものが価値になる」ケースもあります。
高層階にあるカフェやレストランなどは、その“特別感”がリピーターを生みやすい要素にもなります。
一方で、エレベーターの使い勝手やビルの入り口の分かりやすさなど、アクセスのしにくさが離脱要因にもなります。
SNSやチラシなどでの“導線説明”を明確にしておく必要があります。
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■ 地下店舗の特徴とポイント
地下物件には、「見えない」ことへのネガティブなイメージがつきものです。
実際、初めてのお客様にとって地下にある店舗は「入りにくい」「暗い」「わかりづらい」と感じられがち。
ですがその一方で、空間演出の自由度は最も高いとも言えます。
地下は光が入らず、外音も届きにくいため、
照明・音響・香りなどを自分たちでコントロールしやすく、
“世界観を作り込むタイプの店舗”には向いている立地です。
特に、バー・ライブハウス・シアター・脱出ゲーム施設など、
「ここにしかない体験を提供する」業態との相性は抜群。
また、賃料面でも1階や2階より安くなることが多く、
「目立たなくてもリピーターを育てられる力がある店」にとっては、コスパの良い選択肢になります。
ただし、水害や湿気など地下特有のリスクには注意が必要です。
内装や設備面での対策・確認は怠れません。
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■ どの階層を選ぶべき?──目的と客層で考える
「どの階が一番いいか」は、結局のところ業態とターゲット次第です。
たとえば、
・ふらっと入りやすいカジュアルな定食屋やラーメン屋は路面店向き。
・完全予約制のプライベートサロンなら高層階や地下の方が向いている場合もあります。
・物販でも、“とにかく人目を集めたい”なら1階、“ファン向け専門店”なら上階でもOK。
さらに、ブランディングの方向性によっても選ぶべき階は変わってきます。
「誰に」「どんな目的で」「どんな印象を残したいか」――
その設計図が明確であれば、階層は“武器”として活かせます。
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■ まとめ:「階層」は、戦略と工夫で価値が変わる
階層の違いは、ただの物理的な場所の差ではありません。
それは、お客様との出会い方・滞在時間・印象の残り方すべてに関わる“戦略ポイント”です。
高層階は静かさや特別感を活かし、
地下は空間演出で世界観を作り、
路面店は視認性と入りやすさを武器にする。
どの立地にも“強み”はあります。
それをどう引き出すかは、お店の伝えたいこと次第。
「階段を上ること」や「地下に降りること」が、
“わざわざ来たくなる理由”に変わる店こそが、最強なのかもしれません。
◯会社概要
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