初期投資を抑えすぎると失敗しやすい理由
飲食店を開業する際、多くの方がまず意識するのが「初期投資をできるだけ抑えたい」という点です。自己資金に限りがある中で、慎重になるのは当然のことと言えるでしょう。
ですが、実際は初期投資を抑えすぎたことが原因で、開業後の早いうちからつまずいてしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、なぜ過度な初期投資の削減が失敗につながりやすいのか、その理由を解説していきます。
「初期投資を抑える=リスクが下がる」とは限らない
初期費用を抑えれば、借入額が減り、固定費も軽くなる。
一見すると合理的な判断に見えますが、飲食店の場合、削ってはいけない部分まで削ってしまうと、別のリスクが生まれます。
問題なのは「抑えること」そのものではなく、
どこを、なぜ抑えるのかが整理されていない状態です。
ここでは初期投資を「抑えすぎた」パターンについて解説していきます。
理由①:最低限必要な設備・内装が足りていない
中でもよくあるのが、以下のようなケースです。
- 厨房設備を最低限にした結果、オペレーションが回らない
- 内装を簡素にしすぎて、店の印象が弱い
- 空調・換気が不十分で、居心地が悪い
これらは開業後すぐに表面化します。
特に飲食店では、「味」以前に快適さや過ごしやすさが来店体験を左右します。そのため妥協するわけにもいかず、開店早々から追加の工事が必要に……という場合も。
開業後に追加工事や設備買い替えが必要になると、
結果的に想定よりコストがかかることも珍しくありません。
理由②:店の「強み」が伝わらない状態でスタートしてしまう
初期投資を抑えすぎると、
- 看板が目立たない
- 外観から業態が分かりにくい
- 内装に特徴がなく記憶に残らない
といった状態になりがちです。
飲食店は、開業直後が最も注目されやすいタイミングです。
その時期に「どんな店なのか」がお客様に伝わらないと、
せっかくの立地や料理力が活かされません。
お客様にとっては認知されない=存在しないのと同じですので、お客様に厳しい側面もあります。
理由③:開業後すぐに追加出費が発生しやすい
初期費用を抑えるために先送りしたものが、
開業後すぐに必要になるケースも多く見られます。
例えば、
- 調理効率が悪く、人件費がかさむ
- 備品不足で営業中に支障が出る
- 集客が弱く、広告費を後からかける
これらはすべて、想定外の追加出費につながります。
「とりあえず始めてから考える」という判断が、
結果として資金繰りを苦しくしてしまうこともあります。
理由④:売上が立ち上がる前に気力・体力が削られる
上記のように設備や内装、導線が不十分な状態での営業は、
オーナーやスタッフに大きな負担をかけます。
- 毎日の仕込みや営業が想像以上に大変
- 小さな不便が積み重なり、ストレスになる
- 改善したくても資金的余裕がない
この状態が続くと、売上が安定する前に
モチベーションが下がってしまうこともあります。
開業初期は特に、精神的・肉体的な余裕が重要です。
理由⑤:「安く始めた店」は方向転換がしづらい
また初期投資を抑えすぎた店は、
- 客単価を上げにくい
- イメージを変えにくい
- 業態転換や改装が難しい
といった制約を抱えやすくなります。
「とりあえず安く始める」選択が、
将来の選択肢を狭めてしまう可能性もあるのです。
初期投資は「金額」ではなく「配分」が重要
重要なのは、初期投資の総額そのものよりも、
どこに、どれだけ使うかです。
- 削っていい部分
- 削ってはいけない部分
- 後からでも対応できる部分
これをしっかりと整理したうえで投資配分を考えることで、
無理なく、かつ失敗しにくい開業につながります。
まとめ|抑えるべきは「無駄」、削るべきでないのは「基盤」
初期投資を抑えること自体は、決して悪い判断ではありません。
しかし、抑えるべきではない資金まで抑えてしまうことは、
- 店の魅力が伝わらない
- 営業に支障が出る
- 結果的にコストが増える
といったリスクを伴います。
飲食店開業において大切なのは、
最初から完璧を目指すことではなく、土台をきちんと整えることです。
「抑える」ではなく「活かす」初期投資。
その視点を持つことが、長く続く店づくりへの第一歩になります。
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