飲食店の1店舗目の経営が波に乗ったら2店舗目いつ出店する?物件選びのポイント、注意点紹介
1店舗の経営が軌道に乗ると、2店舗目の出店を視野に入れる経営者の方は多いと思います。2店舗の経営は、3店舗以上を展開する多店舗経営とは異なる視点で考える必要があります。上手く進めていくための「出店場所」や「物件の選び方」についてのポイントをご紹介します。
2店舗目の出店時期は?
多くの経営者の方々は、1店舗目の経営が順調に黒字化し従業員も育ってくると、「もう1店舗出店した」と考えます。ここで押さえなくてはならないことは、黒字化よりも資産に目を向けなければならないことです。例えばキャッシュフローが順調であっても、自己資金が潤沢でなければ、2店舗目の出店により会社として、赤字化してしまう可能性もあります。
また目安としては、2店舗目の出店費用の2分の1程度を自己資金でカバーしても、経営に支障がない資産が一つのポイントとしてあげられます。
2店舗目を出店し、経営が軌道に乗れば売上は増えますが、その分の経費も増えます。そのため、利益の増加に必ずつながるわけではないことを念頭に置いておいてください。また資金面については、ある程度長いスパンで計画しておきましょう。
その他にも出店時期をが重要となります。飲食店の開業には8~12カ月の期間が必要だといわれていることに加え、飲食店には業態ごとに繁忙期が異なります。繁忙期までに、トレーニング等を済ませ、安定させることも考慮しましょう。

2店舗目の出店場所は1店舗目の客入り数に合わせて決める
2店舗経営をするときに、最も重要とされることは、経営者1人で2店舗両方に目が届く状況を作ることです。ビジネスパートナーの片腕となる人材がいたとしても、会社として基盤を固めていくためには、ビジネスパートナーに任せるのではなく、経営者がある程度管理できるようにしておくことが大切です。そのためには1店舗目と2店舗目が近い場所に出店することが好ましいでしょう。1店舗目を出店していることで、そのエリアの特長を把握できていることはもちろん、状況に応じて従業員を補完し合える、食材を共有できるといったメリットもあります。
こちらのメリットについて詳しくは、ドミナント戦略の記事に記載していますので、そちらもご覧ください。
近くといっても1店舗目と2店舗目の位置関係はどの程度が良いのかを説明していきます。これは、1店舗目の客入をヒントにしてください。すでに経営している1店舗目が満卓になり、来店してくださったお客さまをお断り、もしくは予約を受け入れきれない状況である場合、可能な限り近くに出店することが理想です。徒歩圏内や、真横、目の前にテナントがあれば、そこに出店するのが良いでしょう。1店舗目の既存のお客に2店舗をオープンすることをアピールできれば、これまで来店をお断りせざるを得なかったお客が分散して来店して頂ける可能性が十分にあります。この戦略を使えば2店舗目をオープンして間もない時期であっても集客が期待できます。
1店舗目と2店舗目の業態・規模は近い方が良い
「新しい客層を取り込みたいので、1店舗目とは異なるコンセプトの店にしたい」と考える方もいらっしゃると思いますが、2店舗目は「1店舗目で培った成功ノウハウを活かす」ことに重きを置くことで、失敗のリスクが下がります。1店舗目と2店舗目のコンセプトや席数は、かけ離れないものにすることで、一人の経営者でも管理もしやすくなります。その後2店舗目を軌道に乗せられれば、利益も増え、3店舗目からは「人気が高まっている業態」や「ターゲット層を変える」など新しい店舗の出店へのチャレンジがしやすくなります。
居抜き物件や紹介物件がある場合は?
また2店舗目に限ったことではないですが、居抜き物件を活用すれば、開業の初期費用を大きく抑えることができるのは魅力です。ただし、1店舗目との距離が2駅以上離れていたり、業態や席数が大きく異なっていたりする場合は、経営が困難になることも考えられますので、慎重に検討してください。2店舗目をお探しの際はぜひ弊社の”居抜き職人”のサービスもご利用ください。
また、飲食店経営を長期的なスパンで考えたとき、経営者が現場を離れても利益が出せることを一つの目標にしている経営者の方は多いはず。2店舗目の出店はこの点においても重要な役割があります。上手な物件選びで、店舗展開を成功させ、理想のお店つくりをしていきましょう。
◯会社概要
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