飲食店の認知度をあげる「視認性」。売上アップのためのポイントは

「視認性」とは、どのくらい人の目につきやすいかということですが、これは飲食店の集客のために欠かせません。視認性が高い店は、認知度も高まり、売り上げアップにつながります。今回は、物件選びの際に知っておきたい視認性の重要性とチェックポイントについて解説します。

何もしなくても広告効果が高い店が視認性の高い店

ここでは、そもそも視認性の高い店は何かについて説明していきます。

飲食店は「どこでどんな料理を提供しているのか」を知ってもらうことが集客の第一歩です。開業時は多くの人に認知してもらうため、チラシを配布したりグルメサイトやSNSで情報発信したりすると思います。また、人目につきやすい店舗なら、広告宣伝の手間とコストを大幅に減らすことができます。これが視認性の高い店ということになります。

視認性が高い店は、「人通りの多い場所にある」「路面店である」「表通りに面している」などの条件を満たす好立地で、当然賃料も高めになります。しかし、店を知ってもらうための広告費が少なくてすむというメリットがあります。

視認性を重視すべき飲食店の業態

視認性の重要度は、店の業態やコンセプトによっても異なります。視認性を重視すべき業態について説明します。

幅広く集客したい飲食店

老若男女問わずターゲットが幅広く、単価は抑えめながら頻繁に利用してもらいたいような業態の店は、見つけやすいことが重要です。例えばファミリーや、シニア向けの食堂、サラリーマン向けの居酒屋などです。

多くの人に周知したい専門店

例えば一品で勝負するような専門店は、遠方からファンを集める必要があります。そのため、こだわりのラーメン、目新しいスイーツなどの専門店は視認性のよい立地が好ましいです。

物件の視認性のチェックポイント

次に物件を探す際の視認性のチェックポイントについて説明します。

まず人通りの多い路面店であれば視認性は高いといえますが、店舗が密集している繁華街では人の視界に入る店舗が多すぎるため、視認性が落ちます。そのため繫華街だから視認性が高いと考えるのではなく、「見つけやすさ」に特化してもう少し細かく見てきましょう。

電車のホームやバス亭、交差点から見える

電車のホームやバス停、交差点など、人が通りすぎるのではなく、立ち止まる場所からよく見える店は視認性が高いです。

遠くから見つけやすいロードサイドの店舗

走行する車から視界が開けて遠くまで見える場所であれば視認性が高いです。ロードサイドの店舗を検討するときは、遠くからも店舗や駐車場の入口が見えやすいかをチェックする必要があります。

ロードサイド物件については以下の記事に詳しく書いていますので、こちらも是非読んでみて下さい。

間口が広い、天井が高い店

建物の間口が広い店舗や、天井が高い店舗はファサードと言われる建物の外観の面積が広く、視認性が高くなります。

繁盛店の近くの店

人気の飲食店、あるいはホームセンターなど飲食店以外の繁盛店の近隣も視野性が高くなります。その飲食店とターゲット層が近ければ効果も高く、うまくいけばエリアの集客力を高めることができます。

物件の視認性が不足を補う方法

視認性が高い物件は確かに魅力的ですが、その分、家賃は高くなりがちです。そのため視認性の低い立地で開業しなくてはならない場合もあります。視認性に欠ける立地にありながら繁盛している店も多数あります。そのような店は以下のような方法を取り入れています。

動線を意識し、看板やノボリで視認性を高める

店の入口の視認性が悪い場合、人が流れやすい位置に看板やノボリを設置する方法があります。この場合、路上に設置する必要があるためその地域の自治体のルールを事前に確認しましょう。

ビジュアルを差別化する

店舗が多い繁華街は視認性が低くなることを説明しましたが、そのなかで視認性を高めるために、他の店舗とは違う色使いや店舗デザイン、目を引くアイコンなどを工夫する方法があります。また夜のライティングも重要です。必ずしも派手にすればいいというわけではなく、コンセプトに合わせて、周辺の店舗と違う質感や演出ができるように心がけましょう。デザインについては、専門家に相談するのも一つの手です。

口コミやSNSの利用

目立たない場所にあったとしても、SNSでうまく集客している店舗が増えています。SNSによる発信、チラシや、Web広告などを効果的に活用するようにしましょう。

賃料が低い分、質の高い食の提供

例えば、自宅を改装して飲食店を開業するような場合、視認性が高いとはいえない場合が多いです。その場合、賃料が低い分、提供する料理の原価率を上げて差別化することが可能になります。満足度の高い料理を提供すれば、顧客がSNSで店を広めてくれる可能性があります。

視認性が低い場所に適した業態を選択する

視認性の低さを逆手にとって「隠れ家」の魅力を強調する方法もあります。このような場合、バーやカフェといった業態が代表的ですが、カレーやラーメンのような日常的な飲食でも「隠れ家」として展開が可能です。

飲食店の物件選びでは視認性がとても重要です。一方業態やコンセプトによっては視認性が低い店舗も有効活用することができます。自分の予算と、コンセプト等に合わせて物件選びを行いましょう。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
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