飲食店の「足元商圏」とは?足元商圏の集客方法や工夫について紹介
コロナ禍により、多くの会社がリモートワークになった今、遠出はしたくないけど自宅近くのカフェやレストランぐらいなら出かけるという人も増えました。今回は基本的な商圏の考え方をはじめ、いわゆる「足元商圏」の客を取り込むにはどのようなアピールや工夫が必要なのかを説明します。
商圏とは
今回の足元商圏に限らず、そもそも商圏とはということで説明します。
商圏とは、「店の利用者やターゲット層が生活している範囲」のことを指します。一概に「店から半径〇キロ」と定義することはできず、業種や業態によっても商圏の範囲は異なります。例えば、日常的に使うコンビニと、高級品を扱うデパートは、商圏が全く異なります。飲食店においても、一人客の多いカフェ、家族向けのファミレス、ビジネスパーソンでにぎわう居酒屋など、業種・業態によって需要が違えば、商圏も異なります。
しかし多くの人がリモートワークに移行した今、業種や業態を問わず「足元商圏」とよばれる範囲の中でも住宅エリアが注目されています。
足元商圏の範囲は、徒歩や自転車であれば10分、車の場合20分の範囲と言われています。自店の立地を考慮し、どのアクセス手段による来店が多いのかを洗い出してみると、現在の新たなターゲット層が見えてきます。
足元商圏の集客方法
商圏の変化は、新規客が増えるチャンスと捉えることも可能です。このチャンスを逃さないために、定めたターゲット層に向け、自店の魅力をより分かりやすくアピールすることが重要です。
そのためにまずは、自店の「売り」を明確にする必要があります。例えば、子ども連れに優しい配慮をしている、店内の居心地にこだわっている、その地域特産の選び抜いた食材を使っているなど、足元商圏のターゲット層に刺さりそうな魅力を伝えるのが効果的です。その上で、新たな目玉商品を打ち出してみましょう。店前の看板や客席のポップなどに「一日限定10食」と書くだけでも、客に興味をもってもらえる可能性もあります。また、新規客には次回から使えるクーポン券などを渡し、リピートを促していきましょう。
また、店前の看板等だけでなく、SNSや店のHP、Googleマイビジネスなどのツールを使用し、リアルタイムの営業状況を発信することも重要です。営業しているのか否か一目で分かることで、2回目以降の来店にも繋がりやすくなります。
その他、同じ商圏内の店と共同企画を実施するのもおすすめです。例えば、共通の割引券を発行したり、スタンプラリーを開催するなど、エリア内に何度も足を運んでもらえるような工夫をすることで飽きずにお客様に足を運んでもらうことができます。このような企画についてはSNSや店頭ポスターなどで告知し、近隣住宅へチラシのポスティングなども行うことで、足元商圏内にもれなく情報が届くようにしましょう。
商圏の変化は、地域の再開発事業や競合店の出現など、今回のコロナ禍によるリモートワークに限らず起こりうることです。集客可能なエリアは流動的なものなので、定期的に商圏調査を行う必要があります。足元圏内の顧客はどのような行動範囲を描いているのか、動線はどのルートなのか、この機会に改めて人々の動きに注目し、新たに商圏の分析をしてみて下さい。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
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