飲食店が路上にテラス席を設置するために必要な手続きを詳しく解説

コロナ禍の間、テーブルを路上に設置し営業する飲食店が多くありましたが、これらの飲食店は公共の道路で営業しやすくする「特例」を活用していました。しかしこちらの制度は2023年3月に終了し、新しい制度へ移行されました。そのため今回は、路上にテラス席を設置するための方法と制度について解説していきます。

コロナ道路占用特例

上記で説明したコロナ禍にはテーブルを路上に設置し営業する飲食店が多くありましたが、これは飲食店がテイクアウトやテラス営業を拡充するために道路の占用許可の基準を緩和する特例措置が設けられていたためです。この期間は、道路占用料についても一定条件のもとで免除されていました。これは通称「コロナ道路占用特例」と呼ばれ、コロナ禍の収束傾向をふまえ、2023年3月31日で終了しました。

路上テラス席のメリット

ここからは、路上のテラス席のメリットについて解説していきます。

街のにぎわいを創出

まず一点目は、「街のにぎわいを創出」するという点です。コロナ禍に「コロナ道路占用特例」を実施し、路上のテラス席により「街のにぎわいを創出」されるということを実感した自治体や事業者などでは、街づくりのコンテンツのひとつとして飲食店のテラス席を活用していこうという動きを見せています。

テイクアウト売上に繋がる

テラス席は、多くの人の目に触れるため、ドリンク、スイーツなどの手軽なテイクアウトメニューに高い需要があり、売上に繋がります。

ペット連れやファミリーの集客に繋がる

屋外の席は、声や物音をあまり気にする必要がないため、小さな子ども連れのファミリーでも気兼ねなく利用することが可能です。また、ペットと一緒に利用できる専用席を設置することで、ペット連れのお客様も集客することが可能です。ペット連れをターゲットにしたドックカフェについては、以下に記載していますので併せて読んでみて下さい。

集客力

最後になんと言ってもテラス席の最大のメリットは、集客力です。テラス席は人気が高く、夜もライトなどによる演出で魅力的な店づくりが可能なため、高い集客力が見込めます。

テラス席を設置する際の申請

ここからはテラス席を設置する方法について解説していきます。

道路の占用許可を申請

現在飲食店を営業していて、店舗前の道路の一部をテラス席として活用したい場合、一般的な占用物件にかかる「道路占用許可申請」を申請する必要があります。店舗のある自治体や警察署へ直接問い合わせるほか、地域事情にくわしい行政書士に相談してみましょう。その他、テラス席を設けたいと考えたらまずは、国土交通省の以下のページに詳細が記載されているため、確認してみて下さい。

https://www.mlit.go.jp/road/senyo/02.html

ほこみち制度の活用

路上テラス席は街づくりの観点からも有効であることが分かったことで、国土交通省は「コロナ道路占用特例」が終了した後も「ほこみち制度」を創設しました。「ほこみち」とは、「歩行者利便性増進道路」の愛称で、自動車交通よりも人を主役にした道路空間の活用を推進する制度のことを指します。

この制度を利用すれば、道路を活用する飲食店営業の申請がしやすく、コスト面でも優遇され、道路占用料が、道路の維持管理に協力することを条件に減額されます。例えば、そこが国道の場合、90%減額されます。「ほこみち制度」の詳しい内容については、以下の公式サイトで確認できますので是非一度確認してみて下さい。

https://hokomichi.jp/about/

自治体独自の制度

上記の「ほこみち制度」以外にも地方自治体などが独自の制度で道路空間活用を推進していることがあるため、店舗を出店する都道府県や市区町村の制度を確認してみましょう。

路上でのテラス席の営業が可能な物件を探す

商店街や商業ビルなどの民間でもエリアマネジメントの一環として路上テラス席が設置できる物件が現在増えてきています。複数店舗でテラス席を運営していることが多いので、集客力があることもこれらの物件のメリットです。

集客力のあるテラス席、この機会に是非導入を検討してみて下さい。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP : https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け : https://t-kaitori.com/lp/

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