「横丁」に飲食店が出店するメリットと今注目の横丁を紹介!

近年、「横丁」や「ネオ横丁」と呼ばれるスタイルの商業エリア・施設が人気です。横丁の勢いは全国へと広がってきており、出店募集する団体や、出店を検討する飲食店も増えています。そのため今回は、横丁に出店するメリットと、近年人気の横丁や地方都市の横丁の取り組みを紹介していきます。

多くの店が集まる横丁

「横丁」は、戦後から続く屋台や市場を起源とすると言われています。赤提灯からバルまで多様な店が集まっていて、若者や女性客、観光客も訪れるエリアです。横丁を利用するお客様は、安くて美味しい店をハシゴできることに加えて、エリア一帯を包む特有の雰囲気などに魅力を感じている人が多いです。

また特にコロナ禍以降、飲食店経経営者、お客様ともに横丁スタイルの商業エリアへの関心が高まっています。飲食店同士の競争が激化する一方、横丁は、お客様を奪い合うのではなく、協業し集客することに商機を見出す経営者が増えたことが一因です。また、外食でしか味わえない「体験」を得たいというお客様の思いが横丁業態の盛り上がりを後押ししています。

また従来の横丁業態に加え、近年では「ネオ横丁」と呼ばれる横丁スタイルの商業施設も増えています。新しい横丁スタイルの商業施設では、テーマを強く打ち出しエンターテイメント性を高めたものや、屋内型で天候の悪い時でも利用しやすくなっていることから、天候の悪い日であっても集客を見込むことができます。

横丁に出店するメリット

ここからは、横丁に出店するメリットを紹介していきます。
まず、横丁に出店することで、飲食店が抱える集客の課題を解決できる可能性があります。その他、以前の店舗の設備などが残されていることも多く、居抜き物件を使用することで、出店コストを抑えられたり、開業準備期間を短縮したりできる可能性があります。

また、横丁は起業や事業創出をサポートしてくれる場にもなる可能性があります。このような施設のことをインキュベーション施設と言い、創業初期段階にある起業者の事業拡大や成功を支援する目的のもと、通常よりも安価な賃料で事務所スペースを提供したり、事業の立ち上げに関する専門家(インキュベーションマネージャー)によるサポートを提供したりする施設のことを指します。
例えば、出店を希望していても、金銭的な負担やリスクを考え、一歩を踏み出せないことは珍しくありませんが、上記のようなインキュベーション施設である横丁であれば、通常の出店に比べて開業コストを抑えられることも多く、新事業のテストやそのエリアでの基盤づくりを目的に出店するケースも多いです。その他、同じ横丁に出店する他店舗から情報収集することも可能です。実際、インキュベーター施設として、飲食事業へのチャレンジを応援しようと取り組む横丁もあります。

最近オープンした横丁

ここからは最近オープンした横丁を紹介していきます。

三宮横丁

兵庫県m阪急三宮駅から徒歩30秒の三宮高架下に8つの屋台を併設した通り抜け型の三宮横丁が2023年11月にオープンしました。鮨、鉄板、天ぷら、おでん、焼きとん、燻製、中華、韓国料理とバラエティに富んだ料理を1度に味わえるように出前システムが採用されています。

https://www.world-one-group.co.jp/brand_detail/hyogo/

汐留横丁

横丁の活気とレストランのおもてなしの融合、親しみある接客と利便性を高めるデジタルの導入など次世代横丁スタイルを生み出している東京都の汐留横丁は2023年8月にオープンしました。フードコートのような造りで、スマートフォンで読み込んだ専用のオーダーシステムで出店している店に一度に注文することが可能です。

https://redine.jp/shiodome

新宿カブキhall~歌舞伎横丁

2023年4月にオープンした東京都の新宿カブキhall~歌舞伎横丁は、東急歌舞伎町タワー2階フロアに位置しています。「祭り」をテーマにし、10店舗が集められています。北海道から沖縄、そして韓国など、各地の「ソウルフード」が提供されており、パフォーマンスや伝統芸能とのコラボイベントなどが展開され、食と音楽と映像を融合したエンタメ性の高い時間を過ごすことが可能です。

https://kabukihall.com/

都心だけじゃない!地方都市でも横丁がアツい!

横丁の賑わいは地方活性化にもつながり得るため、地方都市でも横丁が盛んに作られています。今回は3つのエリアをご紹介します。

高山まちなか屋台村「でこなる横丁」

岐阜県の高山まちなか屋台村「でこなる横丁」は、飛騨高山市街地の観光スポット、地域発展をコンセプトとしオープンしました。企業家の育成に熱心で、インキュベーション施設も兼ねているため、開業準備、副業などを応援するワンデイレンタルも行っています。地域の逸品の発掘し横丁を通して世の中に広める取り組みも進めている横丁です。

https://dekonaru.com/

山形屋台村「ほっとなる横丁」

山形県の山形屋台村「ほっとなる横丁」は、中心市街地に賑わいを創出することを目指しており、契約期間3年間を一区切り実験店舗としての使用できるインキュベータシステムが取り入れられています。

https://www.hotnaru-yokocho.jp

津軽弘前屋台村「かだれ横丁」

青森県にある津軽弘前屋台村「かだれ横丁」は、弘前最大級の飲屋街、鍛冶町から徒歩1分ちと立地が良いです。また一緒に飲む仲間と予算を決め、その金額を各自出し合って「割り勘ザル」に集めておき、飲み物、食べ物を注文する度にお店の人がザルの中から料金を徴収する文化を楽しめます。

https://kadare.info/

飲食だけでなく、人とのつながりや交流を楽しむ時間も流れる「横丁」スタイルの商業エリアの紹介でした。今後飲食店の出店候補地としてますます注目が集まりそうですね。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP : https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け : https://t-kaitori.com/lp/

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