飲食店物件の路面店、空中店、地下店のそれぞれのメリットを紹介

飲食店の物件を選ぶ際、立地はもちろん階数にこだわる経営者の方は多いと思います。実際2階以上の空中階や地下店よりも、路面店が好まれる傾向があります。しかし路面店、空中店、地下店にはそれぞれ異なるメリットがあるため、店のコンセプトや営業スタイルなどに合った階数を選ぶようにしましょう。そのため今回は、飲食店とその階数のそれぞれのメリットについて解説します。

路面店、空中店、地下店とは

まずは、路面店、空中店、地下店について説明します。最初に、路面店とは、文字通り、道路に面した1階部分の店舗を指します。一方で、2階以上にある店舗を空中店、地下1階から下にある店舗は地下店と呼びます。物件の一部が地上に出ている半地下の店や、建物の周囲の地面を掘ったドライエリアがある店も地下店に分類されます。

ひとつのビル内に入っている物件で間取りや大きさなどが同じであっても、階数により賃料は異なります。この理由は、階数ごとに集客力や収益性、機能性などに効用差があり、階層別効用比が適用されるためです。一般的に店舗物件の場合、1階がビル内で一番高い集客力を見込めるため、賃料が高くなります。

路面店が向いている飲食店

次に路面店のメリットについて解説します。まず路面店の最大の強みは、視認性の高さです。道路を通る多くの人たちの目に触れ、その結果、高い集客力に繋がります。

多くの場合、視認性の高さを最大限に活用するため、通行人の興味を引けるように店舗内がある程度見えるほか、出入りがしやすいデザインになっています。また、店舗内の混み具合が外からわかれば、時間をつぶしたい時や急いで食事を済ませたいと思った時に、使い勝手のよい店舗を作ることが可能です。店内の様子が分かると安心できるため、子どもやお年寄りを含むファミリー層をターゲットにすることも可能です。

しかし路面店のデメリットは賃料が高く、空中店や地下店の1.5~2倍程度が相場であるため、その分売上を上げることが求められます。客単価は高くなくとも、回転率のよさを生かし、利益を上げていくのは、ひとつの戦略です。丼ものや麺類の店、テイクアウトができる店、地域に密着した店などが様々な選択肢があります。

空中階の飲食店に必要なこと

空中店はビルの2階以上に位置するため、路面店、地下店よりも眺望がよいということがメリットです。一方で空中店は視認性が低いことがデメリットといわれることがありますが、眺望を楽しみながらゆったりと過ごすような店の場合、お客さまのプライバシーが守られることが歓迎されるため、視認性の低さはメリットになることもあります。高級店や全席個室の居酒屋、バー、カフェなど落ち着いた雰囲気の店、長時間滞在する店、隠れ家のような店と相性がよいのが空中階です。

また、来店してもらうには、エレベーターや、階段で上がる必要があるため、コンセプトをしっかりと示し、目的を持って来てもらえる店であることが何より重要です。

また、賃料は路面店と比べると低く、2/3程度に抑えられるのも空中店のメリットと言えます。路面店に比べて賃料を安くできた分の予算で広告宣伝費を捻出できれば、路面店に比べて集客力が弱いという問題をカバーできる可能性があります。その他、路面店と比べて競争率が高くないため、理想の間取りの物件を見つけることもできるかもしれません。

地下店の魅力

地下店のメリットは、賃料が低いことです。空中階と同様で、広告宣伝費に予算をとることができます。また、初期費用も抑えられるため、充分な内装工事費と地下階ならではの遮音性の高さを組み合わせ、楽器を演奏するステージを完備した店づくりなども可能です。

路面店とは違い、外から店内の様子を伺うことができないため、子どもやお年寄りを含むファミリー層や、急いで食事をする店には不向きなのが地下店です。しかし、これを逆手にとれば、落ち着きや高級感がある店に適していると言えます。

現在は、様々な集客ツールがあるため、路面店であることは繁盛店の必須条件ではなくなってきています。そのため、まずは階数に関わらず、コンセプトを重視した物件選びをしてみて下さい。

◯会社概要
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