自分のこだわりを反映しやすいバー。開業時の立地や物件選びのポイント

雰囲気が重視されるバー。他業態の飲食店よりこだわりが反映しやすく、空間づくりが重要なポイントです。開業する際に、どのような点に気をつければ良いか、立地、物件選びのポイントをご紹介します。

まずはコンセプトとターゲット層を決める

バーの経営を成功に導く要因の一つが立地。できれば初めに「コンセプト」を決め、それに沿った場所を選ぶことが重要です。例えば、スポーツバーなどにぎやかにお酒を楽しめるバーであれば、若者が集まる繁華街で物件探しをすると良いです。また、会社帰りに気軽に立ち寄れるスタンディングバーを経営したい場合は、オフィス街や駅の近くなど立ち寄りやすい場所が吉です。

例えば「映画をイメージし、オリジナルカクテルを提供する」というコンセプトの場合、ターゲットは映画好きな人であり、映画館の多い場所に開業するのが良いです、

コンセプトを考える際には、「落ち着いた雰囲気で、お酒を楽しむバー」といった漠然としたものだと物件探しも難航するため、「クラフトビールの飲み比べができる」「〇〇産のワインを取りそろえる」など、こだわりをはっきりさせると、ターゲットとなる客層や、最適な街がおのずと決まってきます。

各時間帯の人通り、導線などをチェック

お客様がバーを利用するケースとして、1軒目からの場合と、2軒目以降の場合があります。人通りは開店を予定している時間以外にも、ピークが想定される時間、その他多くの人が2軒目を探す時間帯など、各時間帯をチェックすることが重要です。

深夜営業が禁止されている地区に注意

深夜を過ぎバーを営業する場合、「用途地域」に注意が必要です。深夜12時以降の営業が認められているのは、商業系の用途地域。そのほかの住居専用地区、住居地区では認められていませんので注意してください。

ここでポイントとなるのは、住居地区と商業地区が隣接している場合です。他にも飲食店があり「隠れ家バー」といわれるコンセプトに合いそうな、路地裏の雰囲気の良い物件を見つけたとしても、そこが住宅系地域という可能性もあります。用途地域については、地域の都市計画課で調べることが可能なため、必ず事前に確認しましょう。

物件選びのポイント

■コンセプトにより地下階も◎
飲食店は1階の路面店が良いと言われています。しかしバーの場合、地下階や2階以上の場合も多いです。お店のコンセプトによりますが、非日常空間がつくりやすい地下階、窓からの景色を楽しむことのできる上方の階もよく選ばれています。しかし、地下階は空気がこもりやすいため、換気設備の状態も確認する必要があります。

■水回りの確認
バーでは、グラスやジョッキが重要なアイテムです。そのため手洗いでグラスを洗い、磨きあげているお店も多くありますので、水回りはしっかりチェックする必要があります。また飲食店は2つ以上のシンクが必要です。具体的には、奥行き36cm、横幅45cm、深さ18cm以上と決まっています。地域の保健所によっては、 食器洗浄機を1つのシンクとカウントできる場所もあるので、2つのシンクを備えるのが難しい場合は一度地域の保健所に相談してみてください。

■居抜きかスケルトンか
物件には、前の居住者が使っていた内装や厨房機器を引き継ぐ「居抜き」と、それらがすべて取り払われた「スケルトン」があります。スケルトン物件は内装、厨房など自分の思い通りの空間づくりができるというメリットがありますが、それだけ費用がかかります。

初めて飲食店を開業する際には、居抜き物件を選び、内装や家具などを改装するパターンが多いです。空間づくりへのこだわりと、費用対効果のバランスを考え居抜きかスケルトンかを選びましょう。

雰囲気が重要なバーは、オーナーの個性を出しやすい業態です。物件選びの段階からこだわりを大切にし、理想のお店を作っていきましょう。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP : https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け : https://t-kaitori.com/lp/

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