今人気のおしゃれなコンテナハウス。飲食店開業時のメリット、デメリットを紹介
「外観がおしゃれで差別化できる」「雰囲気がいい」という理由から、コンテナハウスでの飲食店開業を検討する人が増えています。今回は、そもそもコンテナハウスとはどんなものか、流行している理由や開業するにあたりメリットとデメリットをご紹介します。
そもそもコンテナハウスとは
そもそもコンテナハウスとは、貨物を輸送するために使用する大型の箱である「コンテナ」を活用した建築物のことです。ホテルや雑貨店、オフィス、スタジオ、住居としてなど、幅広く利用されています。飲食業界では、そのおしゃれな雰囲気がマッチするという理由からカフェやレストランなどをコンテナハウスで開業する方が増えています。その他「キッチンカーに比べ、しっかりとした店舗を持ちたい」といった理由からコンテナハウスを選ぶ方もいます。
従来型の物件に比べると単純なつくりのため、「開業しやすい」「開業費用が安い」「移転しやすい」というようなイメージを持たれることの多いコンテナハウスですが、必ずしもそうではありません。コンテナハウスの特性を理解し、開業を考えましょう。
テナントにできるコンテナは少ない
コンテナハウスを理解するために、必ず知っておかなくてはならないことは、「コンテナハウスは建築基準法が規定する建築物とみなされる」ということです。例えば基礎とコンテナ部分が適切に結合していない、柱や梁がない場合は違反建築物となってしまいます。また、ドアや窓を設置するために開口工事をした場合、強度が基準以下になってしまうことも考えられます。そのため構造強化の工事を実施したり、中古ではなくて新品のコンテナを用意する必要があります。こうした理由から、国内では、本物のコンテナを使うのではなく、建築用に造られたコンテナを活用してつくる場合も多いです。
コンテナハウスを使用するメリット
ここからはコンテナハウスを利用し、飲食店を開業するメリットについて紹介していきます。
工期が明確
コンテナハウスは工場で組み立てたものを開業場所に運び込みます。その後現地で電気水道ガスの設置工事を行うことが多いです。そのため、現地で行う作業が少ないため、工期が延びるリスクが下がるため、できるだけ早く開業を進めたい方にとってはメリットです。
デザイン自由度が高い
複数のコンテナを組み合わせることもでき、一般的な物件とは異なる印象の店をつくることが可能です。お洒落な外観を利用してSNSなどで宣伝すると集客効果が高まります。
外装や内装を変更せず移転が可能
コンテナハウスは、移動できる状態にすれば、店の外装や内装を変えずに移転することが可能です。しかし、移動できる状態とは、水道等のライフラインを外した状態のことを指します。そのため移転後には、再び設置工事が必要であるため、そのままの状態で移転は可能ですが決して手軽ではありません。
コンテナハウスを使用するデメリット
ここからはデメリットを2点紹介します。
コンテナサイズが一定
多くの場合、コンテナのサイズは決まっています。そのため、設置できる場所が限られます。コンテナを設置場所まで運ぶには、道路や周囲の環境が受け入れられる広さが必要です。一般的なコンテナの場合、1つの大きさは、4坪・8畳程度です。コンテナ1つでも店舗にすることは可能ですが、調理スペースやトイレなどを整えると、座席スペースは限定されます。
初期費用が抑えられるわけではない
コンテナハウスを想像すると塗装などが容易で、初期費用が抑えられるようにイメージされる方もいるかと思いますが、設備・内装工事や土地代などの必要経費をあわせると、従来型店舗で開業するよりも費用を抑えられるということはありません。コンテナ数を増やすことになれば、開業資金が想定を上回ることもあります。
コンテナハウスは目を引く建築物ですが、開業する場合、イメージとは異なる点も多いかと思います。コンテナハウスでの開業を目指しつつも、従来型の店舗での開業も視野に入れて物件を探すようにしてみてだくさい。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP : https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け : https://t-kaitori.com/lp/
