安定経営の第一歩。飲食店の電気料金を見直して経費削減を目指そう!

飲食店を安定的に経営していくには、「経費を抑えて、売上を上げる」ことが重要です。今回は、見直しを図ることで簡単に大幅な費用削減に繋がる「電気料金」についてご紹介していきます。電気料金の仕組みを紹介するとともに、節約ノウハウについても紹介していきます。

電力の自由化とは

「電力が自由化された」と、いろいろなメディアで目にしたことがあるかと思いますが、具体的にはどのようなことが起きているのかということを説明します。1990年代以降、段階的に改定されていた電力の自由化ですが、元々大手電力会社によって独占されていた電力事業への自由参入を認める制度が改革され、2016年4月に電力の小売事業が全面的に自由化されました。それまでは、東京電力などエリアごとに決められた大手電力会社としか契約することができませんでした。しかし、電力自由化に伴い家庭や商店も含むすべての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択することが可能になりました。

ライフスタイルや環境に合わせて電力会社を選択できるため、電力会社を変えてみたものの「思ったより電気料金が高いな」と感じた場合、簡単に変更できるようになりました。

電気料金の仕組み

電気料金は大きく3つに分類されており、その合計が請求されるという仕組みです。

1. 基本料金

基本料金とは電気の使用有無にかかわらず、毎月支払う料金のことです。電気を契約すると自動的に発生する費用です。

電力会社によっては基本料金がなく、最低料金を設定しているところもありますので、それぞれの電力会社を確認してみてください。また基本料金は契約アンペア(A)や地域によっても差があります。

また、アンペア(A)により料金は変わるので、契約した物件が何アンペア(A)になるのか確認するようにしましょう。また、せっかく最新の厨房設備を入れたのに「使えない!」ということにならないよう、事前に大家さんに契約アンペア(A)の確認しておきましょう。

2. 電力量料金

電力量料金は、使用した電力量に応じて発生する料金のことです。電気をたくさん使えば、その分電力量料金が上がり、請求額があがります。飲食店では店内環境の維持や調理など、どうしても一定期間電気を使い続けるため、料金が高くなる傾向があります。
電力量料金の計算式は以下の通りです。

電力量料金=1kWhあたりの単価 × 使用電力量(kWh)

基本の単位を「1kWh」として単価が設定されており、この単価に使用した電力量(kWh)をかけて計算されます。

1kWhあたりの単価については電力会社によって異なりますが、電力を使えば使うほど単価が高くなるシンプルな構成で、これは「三段階料金」と呼ばれており、段階を踏んで高くなっていきます。多くの電力会社がこの「三段階料金」で設定していますが、近年では三段階料金以外にも、電力量料金の単価が一律のプランもあります。そのため、店内環境に合わせ、プランを見直すようにしましょう。

また、電力量料金の中には「燃料費調整額」という変動型の料金も含まれており、これは3ヵ月間の貿易統計における原油価格や液化天然ガス価格などから算出されています。調整額という名称通り、平均の燃料価格になるので毎月変動します。

近年、燃料高騰が話題になっていますが、電力需要の増加により液化天然ガスの需要も増え、その結果価格が高騰していることが要因のひとつです。

3. 再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金 は、再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電など)を促進する仕組みである固定価格買取制度を維持するために、電気を使う全員から徴収されます。

再生可能エネルギーで発電した電気は、国が定めた「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力会社が買い取り、各企業や家庭へ供給されているため、利用者は、賦課金という形で電気料金と併せて支払う必要があります。

これらは国の制度として定められているので、ここの金額については、電力会社を切り替えても減額ができません。

電気料金を削減するためには

明細を確認し契約プランが適正なのか都度見直すことが電気料金を削減するためには重要です。もし少しでも高いと感じたら電力会社を切り替えることも検討しましょう。

その他に飲食店で電気料金を削減するために、まずは身近なところから地道に節電していくことも重要です。例えば以下のようなことを取り組むようにしましょう。

・厨房機器を省エネ製品変更する
 →古い機器を使用していると電気料金が高くなっている可能性があります
・白熱電球からLED電球に切り替える
 → 20%程度の省エネ効果が期待できます。
・こまめに電気を切る
 →従業員全員で日々心掛けるようにしましょう

上記に記載した電気料金の削減方法はごく一部の事例のため、できる取り組みから細かく始めることで、経費削減を目指しましょう。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP: https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け: https://t-kaitori.com/lp/


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