コロナ禍から注目された飲食業向け狭小物件!成功の秘訣や開業資金について

最近では、テイクアウト専門店が増加していることもあり、以前にも増して狭小物件の人気が高まっています。以前は飲食店にとって、狭いことはマイナスイメージが強かったですが、初期費用や賃料、人件費などを抑えられるメリットがあります。今回は、狭小物件でのおおよその開業資金や、狭い店舗でも集客を可能にするテクニックなどを紹介します。

高まる狭小物件需要

一般的に、飲食店はスペースがあった方が良いと思われがちです。確かに、レイアウトの自由度などに関しても、広い物件の方が勝ります。

しかし、最近は、物件のコンパクト性を重視する声が目立つようになりました。背景にあるのは、新型コロナの影響による人々の動向の変化です。イートイン以外のニーズが高まってきたことにより、テイクアウトやデリバリー専門店を始める経営者が増えてきたことが理由のひとつです。これらの店は基本的に客席を置く必要がないため、キッチンなどの設備さえ整えば、狭いスペースでも運営できるという利点があります。また物件によっては、小さなイートインスペースを確保することも可能です。テイクアウトなどのサービスと並行することで、今の時世に合った経営を実現できる可能性があります。

低コストは最大のメリット

狭小物件の最大のメリットは、やはり家賃や光熱費などの固定費を抑えられることです。これは長く経営を続けるにあたって、大きな長所です。また客数が限られるため、必然的にスタッフも少なくてすみます。これにより、人件費の節約も可能です。このような大きなコストを抑えることが、1坪あたりの生産性向上にもつながります。

ひとつは狭い店内だからこそ、少ない客数でも賑わって見えるというというメリットもあります。また、店舗スタッフとお客との間に活発なコミュニケーションが生まれることで、店のファンも付きやすいです。人気店のイメージがつき、一定の固定客ができれば、店の経営も安定します。

開業・運転資金

狭小物件の場合、よほどの好立地でない限り、物件取得費が抑えられます。これまで人気だった駅前一等地の広い物件などは、保証金だけでも家賃の10ヶ月分以上、もしくは数百万円程度かかることもあります。また家賃自体もかなり高額です。

しかし狭小物件であれば、路地裏の立地や、古い建物などの場合も多く、物件オーナーは個人の大家ということも多いです。このような場合、家賃自体が安く、保証金が2〜6ヶ月分程度ですむというケースもあります。このように物件取得費が大きく抑えられれば、開業へのハードルも下がります。

10坪前後の物件における開業、運転資金は、最小限に抑えた場合で500~600万円程度です。業態や立地によって幅は出ますが、比較的手が届きやすい金額です。

狭い店の集客ポイント

狭小物件を成功させるには、「狭さ」を感じさせない工夫が必要です。例えば、鏡やガラス張りのインテリアを取り入れることで、視覚的な効果を期待することができます。その他明かりを落とし、隠れ家風の演出をすることで、狭さをプラスに転じさせることも可能です。また座席ではなくスタンディングスペースを設置すれば、収容人数を増やすこともできます。

オーナーがひとりで運営する店であれば、セルフサービスはもちろん、それぞれのお客さんがサービスを補助し合うようシステムで運営しているお店もあります。以下の記事には、ワンオペの店の物件選びのコツなどを紹介していますので、一緒に読んでみて下さい。

狭小物件の中でも、居抜きの狭小物件を検討するなど、出店コストやランニングコストを下げる余地はまだまだあります。新規出店を考えている経営者の方は、「小さな店」としてのコンセプトをしっかり定めながら、じっくり準備を進めていきましょう。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
•HP : https://t-kaitori.com/
•撤退希望者向け : https://t-kaitori.com/lp/

一覧へ戻る