ロードサイド物件の概要、出店時のポイント
交通量が多い幹線道路沿いにある店舗を、ロードサイド物件と言います。このような店舗は車での来店を見越しているため、駅から遠い土地であっても開業が容易であり、坪単価が安いため床面積を広くできるなどのメリットがあります。今回は、ロードサイド物件のメリット、デメリット、出店時のポイントをまとめます。
ロードサイド物件とは
そもそもロードサイド物件とは、幹線道路沿いや郊外の生活道路沿いなど、比較的車の通行量が多いエリアにある物件のことです。ロードサイド物件は、車でのご来客される方が多く、駐車場の確保、遠くから見てもわかりやすい視認性のよい看板の設置が必須です。店舗規模は、駐車場の台数は10台以上、座席数も60~70席以上あるような大規模店舗も多いです。
店を中心に車で10~15分程度に住んでいるお客様が一般的にはターゲットになります。この範囲に住んでいるお客様の領域を商圏といい、商圏内の人口だけでなく、その地域の年齢分布や平均世帯年収も売り上げに影響します。また、商圏外のお客様にも足を運んでもらうためには、コンセプトを明確にし、個性的な店づくりを行う必要があります。
適した業態、ターゲット層
ここではロードサイド物件に向いている業態及びターゲット層について説明していきます。
ロードサイド物件の特徴は、ファミリーを中心に、若者から高齢者まで幅広い客層がターゲットになることです。生活圏内からだけでなく、他エリアから車での来店も見込むことが可能です。
業態としては、ファミリーレストランのような店が適しています。メニューは、洋食や和食を中心に定番ものがおすすめです。ロードサイド物件の場合、お客様は基本的に車で走行しながらの店選びをするため、一目でどのような店かわかること、多くの人に受け入れられやすい店づくりをすることが大切です。
ロードサイド物件は一日を通し集客が見込めるため、長時間営業することが多いです。モーニングやランチの他にも、夜はランチなどに比べ単価を高めに設定したディナーメニューなど、どの時間帯にもおすすめメニューがある状態にしておくことがよいでしょう。ここで注意するポイントは、時間帯別にメニューを増やすことにより、食材の管理や調理方法の複雑化につながり、コストがかかるデメリットもあります。
ロードサイド型店舗物件を選ぶポイント
■車が入りやすい
ロードサイド物件は、比較的早期に認知されやすく、初来店のお客様を集客しすいというメリットがあります。交差点付近の物件であれば、一見目立ちそうな角よりも、角から2~3件先の方が車の出入りがしやすいです。そのため、角のお店よりも初来店客に選ばれやすいといわれています。その他にも交通量が多い方面がある場合、そちらから来る車のことを考えて、交差点の手前の位置ではなく、交差点を超えた場所にある物件がおすすめです。赤信号で停まっている間に、検討してもらいやすくなります。
■見やすい看板や駐車場の使いやすさが来客数に繋がる
店舗の手前に駐車場がある場合、店内のイメージが伝わる看板を設置した方が来客に繋がります。一方で店舗の奥に広い駐車場がある場合、駐車場があることをアピールできる看板を設置するなど、状況に応じた看板の設置が重要になります。
坪単価が低いというメリットを活かし、利益率を上げる
郊外店舗を選ぶことにより、坪単価が低く、利益率を多く設定することが可能です。ファミリーレストランによくあるドリンクバーを導入するといった工夫で人件費の節約も可能です。アルバイトスタッフの時給も、都市部よりは低く設定できます。
またロードサイド型店舗を選ぶ際には、近隣の飲食店と大きくかぶらないことが重要です。車で通過しながら店選びをするため、少し離れた場所であっても同業者がライバルになります。ファミリーでも入りやすい店を意識し、人気メニューを扱ったイタリアン、ラーメン、寿司、焼肉などの専門店がおすすめです。その他にも、バイク利用者をターゲットにしたライダーズカフェなどもおすすめです。このような個性的な店舗にすることにより、遠方からの集客も見込めます。
ロードサイド型店舗は、他の立地と比べると、店の外に注意を払う必要があります。駅前店舗では必要のない、駐車場入り口に警備員を配置する費用、駐車場を定期的に整備する費用など、ロードサイド型店舗ならではの経費もあります。店舗面積も広くなることで、メンテナンス費用が増えることはデメリットになります。
デメリットを考慮しても、集客のしやすさ、認知度が高まるスピードが早いことは大きなメリットです。工夫次第では、早いうちから利益を出せる可能性があります。ロードサイド型店舗も候補にいれて、理想のお店を作っていきましょう。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
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