飲食店の初期投資は早めに回収を! 効率良く回収するポイントの紹介
飲食店を開業する際には、物件取得費用や内装工事費などの初期費用が多くかかります。安定した経営を行うためには、この初期投資をできるだけ早く回収し、利益を上げることが重要です。今回は、初期投資についての考え方と、効率良く回収するポイントを紹介します。
飲食店の開業費用目安「1,000万円前後」
まず個人経営で飲食店をはじめる場合、700万~1500万円程度開業費用としてかかります。主な内容は、物件取得、内装工事、設備・備品購入、商品仕入、運転資金などです。また「60~80万円×坪数」が開業資金のひとつの目安です。地域性や規模、業態、、補助金、助成金の有無などにより費用に違いが出てきます。
初期投資を早く回収すべき理由
初期投資は多額です。そのため、日本政策金融公庫や金融機関から資金を借入するケースが多いです。ここでの、借入分は開業後に月々返済していきます。
初期投資はできるだけ早く回収した方が良いと考えらている場合が多いです。その理由は、回収が長引くと、人気店であっても返済に追われ、安定した経営を続けられないためです。また、それに加え新しいメニューの導入や人材育成、そして店舗展開といった経営計画を実現していく際の資金繰りも厳しくなるためです。
初期投資回収シミュレーション
初期投資回収を考えるために、初期投資回収のシミュレーションをする必要があります。そこで知っておきたいことは、「毎年どのくらい利益があれば、何年で投資額を回収できるか」を計算することのできる、ROI(Return on Investment)の指標です。ROIの計算式は以下の通りです。
ROI計算式:利益額÷投資額×100
例えば、投資額が1000万円で年間利益(売上-経費)が300万円の場合
300÷1000×100=30
1年間で投資額の30%を回収できるため、100%の回収率にするには3年半弱とちょっとかかります。
近年まで、回収率20%、回収期間5年が理想的と言われていました。しかし、近年では、回収率は30%で回収期間は3年半弱程度にできると理想的とされています。そのため、投資額が1000万円なら年間利益は300万円必要です。
回収計画は少なくとも3つのパターンつくるといいです。「理想」「現実」「予想を下回る」の3つを出すことで色々な道筋が見えます。回収期間が長くなると、途中で契約更新や修繕工事など追加で費用がかかることがあるため、ROIの指標は目安にしづらくなります。
効率良く回収し、ビジネスを成功に導く
初期投資をできるだけ早く回収し、経営を早く軌道に乗せるべく、ビジネスプランを立てておくことが重要です。以下の3つのポイントを押さえて、ビジネスプランを考えていきましょう。
①:初期投資の軽減
②:開業資金を増やす
③:利益を拡大する
それぞれについて説明していきます。
①:初期投資の軽減
当たり前ですが、初期投資額が少なければ回収しやすくなります。しかし、コストを抑えてばかりでは、魅力あるお店を作ることはできません。費用をかけるところはかけ、かけないところはかけないとメリハリのある計画を立て、初期費用を最低限に抑えられるようにしましょう。
②:開業資金を増やす
自己資金がほとんどないために初期費用を借り入れだけで賄おうとすると、利益が出るまでに何年もかかってしまいます。
また、融資の申し込みは、物件が決まってからです。物件の仮契約後、事業計画を詰め、正式に融資の申し込みをするという流れになります。そのため出店したい地域の相場を前もって調べ、物件取得費を自己資金でカバーできるくらいの状態にしておきましょう。最近では、お店のファンづくりも兼ねて、クラウドファンディングで資金調達することも多いです。
③:利益を拡大する
こちらも当たり前ですが利益が大いに起こしたことはありません。開業後は、いかに利益をつくれるかが勝負です。売上を上げること、店舗運営のコストを抑えることで利益を最大化しましょう。
できるだけ初期投資を早く回収することは、経営を安定させ、事業を成長させるための基盤になります。しっかりと計画を練って、理想のお店を作っていきましょう。
◯会社概要
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