開業前に知っておきたいスナックの物件選びのポイント

軽い食事とお酒を提供し、従業員とコミュニケーションも楽しんでもらうスナック。このような特徴から、物件選びには他の飲食業態とは異なった視点が必要で、スナックを開業する前に知っておきたい物件選びのポイントを紹介していきます。

スナック向きの立地とは

スナックに限らず飲食店の経営で、立地は重要なポイントの1つです。一般的に飲食店は、人通りが激しい駅前などの繁華街が「一等地」が良いとされていますが、スナックは必ずしも駅前が良いとは限りません。店のコンセプトやターゲットとする客層にもよりますが、スナックはお酒とともにママや従業員とのコミュニケーションを楽しむ、いわば「大人の隠れ家」です。

アットホームな店を目指すのであれば駅から少し離れた、人通りのさほど多くない落ち着いた立地の方がおすすめです。立地を選ぶ際には、お店への入りやすさや居心地の良さ、そして安心感もポイントになります。また、駅から少し離れた「二等地」は、一等地よりも保証金が安いという特徴があり、固定費としての毎月の賃料も比較的安いので、安定した経営のためにも狙い目です。

路面店以外が狙い目

一般的に飲食店は「路面店」が良いと言われていますが、スナックは路面店よりも地下の方がおすすめです。その理由は防音性の高さです。多くのスナックは、カラオケを利用し、夜間にカラオケを利用するとなると、周囲への影響を考える必要があります。そのため、路面店と比べれば構造的には地下の方が防音性に優れているため、その点で内装費用を抑えられます。

スナックの物件の選び方

スナック物件に限らず飲食店の物件を選ぶ際には「居抜き物件」と「スケルトン物件」から選ぶ必要があります。まず居抜き物件とは、以前に入っていたテナントの内装や空調、家具などの設備を「譲渡」という形で購入し、そのまま利用できるという形態のことを指します。次にスケルトンは、そうしたものを取り払った物件で、内装や設備などは新たに揃えていく必要があります。

スケルトン物件は、「こだわりの店」にするには向いていますが、費用や開店までの期間を短くしたいのであれば、居抜き物件の方が有利です。

居抜き物件を購入する例としては、他の飲食業態からスナックとして改装するより、スナックからスナックというパターンの方が多く、物件を探す際にもイメージが明確です。このような意味では、居抜き物件でスナックに適した物件を見つけやすいと言えます。

居抜き物件を選ぶ際のポイント

次に居抜き物件を選ぶ際のポイントを3点紹介していきます。

1. 以前のテナントへの確認

これはスナックに限ったことではないですが以前営業していた物件で必ずチェックしなければならない最大のポイントは、以前のテナントの撤退の理由や評判です。営業状態が悪くてクローズした場合、スナック営業に向いていない立地の可能性があり、前のテナントが何かトラブルを起こしていたり、評判が悪かったりした場合、悪評を引き受けてしまう場合もあるため注意が必要です。そのため、そのような物件は避けるのが無難です。

2. 基本設備の確認

居抜き物件は、各種設備や家具のコンディションが良ければすぐにでも開業できますが、居抜き物件の状態は様々です。まずチェックしておきたいのは、改修工事をする場合に大きな費用がかかる箇所があるかどうかを確認しましょう。主に、電気やガス、水道管などの整備状態や使い勝手は重要な確認ポイントです。また、空調や排気、防音などの設備がきちんと機能しているかどうかも、併せて確認するようにしましょう。

3. トイレの確認

スナックなどアルコール飲料を提供する業態では、トイレの利用率が高まります。そのため、なるべく新しく清潔感があり、清掃やメンテナンスのしやすいデザインを選ぶようにしましょう。水漏れなどの不備がないか、ひび割れなど改修の必要がないかなども確認するようにしましょう。

今回は、スナックの物件を選ぶ際の確認ポイント等をざっくりと説明しました。しかし、物件を探す前にまずは店のコンセプトを明らかにさせるようにしましょう。それによって優先順位を決めやすくなるので、物件選びがラクになるため、コンセプトを決めて物件を探す際には、ぜひ上記をご参考にしてみてください。

◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
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