鉄板を使用する飲食店の物件の選び方!設置する「鉄板」がポイントに
お好み焼き店や鉄板焼き店などの鉄板を使用する飲食店は、カジュアルな店から高級店まで幅広く存在します。経営者の構想やコンセプトを反映しやすいのも特徴で、同業態内でも差別化がしやすいです。今回は鉄板を使用する飲食店の物件の選び方や、注意点をご紹介します。
料理の提供方法により変化する内装
鉄板を使用した飲食店の物件を探すとき、まず重要なのは構想やコンセプトです。「メインである鉄板料理をどういうスタイルで提供したいか」を明確にする必要があります。まずは、鉄板をどう使うかを決めましょう。
魅せる演出
お客さまの目の前で調理をすることで迫力や臨場感を演出したい場合は、鉄板を客席から見える位置に設置します。また大きめのカウンター席をつくり、その前に鉄板を配置することで、料理人とお客さまが一体になれるような一画をつくることも良いでしょう。その他フロア内の鉄板は、主に演出のために使う場合は、厨房内にも鉄板を設置する必要があります。
お客さまに楽しみを提供する
お客さまに自分たちでお好み焼きなどの料理を作っていただき楽しんでいただきたい場合、各テーブルに埋め込み型の鉄板を設置する必要があります。また、空調や給排気などの設備にも気を配る必要があります。そのため、同業態の居抜きでない場合、工事費用が高額になることも想定しておきましょう。
厨房でつくったものを提供
厨房で料理をつくって提供する場合、各テーブルに埋め込み型の鉄板を設置すると料理の保温が可能です。保温機能によって、メニューの幅を広げられます。その他厨房からアツアツの料理を運ぶため、店内では安全な導線の確保も重要です。
平均的な広さと立地
現在の鉄板を使用する飲食店の平均的な広さは、一般的に10坪~20坪といわれています。
立地については、必ずしも繁華街である必要はなく、構想やコンセプトに適した場所で開業するのが望ましいです。お好み焼きについては年代を問わず好まれるので、ファミリー層をターゲットにすることで住宅街への出店も可能です。また変わり種や高級路線、バルとの融合など特色を出し、飲食店街やビジネス街での出店も視野に入れておきましょう。
鉄板を使用する飲食店の注意点
「提供時間」へのクレーム
お好み焼きなどの料理を調理して提供する場合、ある程度の調理時間が必要です。混雑時に鉄板調理を必要とするメニューのオーダーが重なった場合、調理時間が短くて済むメニューも含めて提供までに時間がかかります。そのため、他業態に比べて、「料理が遅い」というクレームが起きやすいです。物件を選ぶ際には、調理時間や、鉄板の大きさ、席数を考慮し、広さを考えてみることも重要です。
壁紙が油で汚れやすい
鉄板を使用する飲食店は、熱い鉄板が複数枚設置されるため、店舗内には油が充満します。そのため、壁紙に紙素材を使用すると、油を吸収しやすく、短期間で壁が黄ばんでしまったり汚れが目立つようになってしまうこともあります。そのため、居抜き物件の場合には、内装の素材によっては工事が必須となることを考慮しましょう。
予算に余裕をもって鉄板を選ぶ
様々なグレードの鉄板が売られていますが、一般的には価格が張る方が、調理、手入れがしやすい、長持ちするなど、いろいろな面で優れています。鉄板を使用する飲食店にとって鉄板は命です。鉄板を安価なものにせざるを得なくなるのは避けたいため、あらかじめ余裕をもって予算を組みましょう。
迷った際にはダクトの有無で決める
物件選びの際に居抜きとスケルトン、どちらを選ぶかで迷った際には、「ダクト」の有無が判断材料のひとつになります。お好み焼き、鉄板焼きは煙が出るため、ダクトの取り付けが必須です。しかし、物件によっては付いていないこともあります。
ダクト取り付けの工事は壁に穴を開けるので、かなり費用がかかります。また煙が周辺の建物や住民に影響を与えそうな場合は、屋上までダクトを伸ばさなければならないこともあり、費用は莫大になるこことが予想されます。物件を選ぶ時には、事前にダクトがあるかどうかを確認しましょう。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
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