飲食店開業の際の日本政策金融公庫の融資申請の流れと必要書類、注意点を紹介②
前回の続きとして、飲食店開業の際の融資申請の具体的な流れを紹介していきます。
前回の記事は以下の通りですので、併せて確認してください。
① 融資相談:日本政策金融公庫にて相談
② 申請書類の準備:日本政策金融公庫の公式HP等を確認し、書類を準備
③ 推薦書交付願いの提出および経営相談:各地区の生活衛生営業指導センターにて提出及び相談
④ 推薦書の発行から受取:各地区の生活衛生営業指導センターにて提出当日か翌日に発行される
⑤ 融資の申し込み:日本政策金融公庫にて申し込み
⑥ 融資内容についての面談:申し込みから1週間から10日程度で日本政策金融公庫との面談を行うこととなります
⑦ 融資見込額についての連絡:面談から更に1週間から2週間程度で日本政策公庫から連絡がきます
⑧ 融資の決定・実行:⑦の連絡から1週間から2週間程度で融資が決定します。
大まかな流れは上記の通りですが、前回までで、④ 推薦書の発行から受取までは説明しましたので、⑤ 融資の申し込み以降を説明していきます。
⑤ 融資の申し込み
融資の申し込みは、ホームページまたは、日本政策金融公庫の各支店窓口から行うことが可能です。
1. ホームページからの申し込み
https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/tetsudukij_c.html
上記のホームページから申し込みを行うと、受付確認メールが届きます。その後、提出書類を確認の上、それらの書類を揃えて、送付します。書類を送付してから、概ね1週間から10日程度で、再び日本政策公庫より連絡があり、そこで面談日程を調整します。
2. 各支店窓口での申し込み
https://www.jfc.go.jp/n/branch/index.html
各支店の所在地は上記より確認できます。
申し込みは、原則、どこの支店でも受け付けてくれますが、居住地、法人の場合は会社所在地、または開業予定場所に近い支店を選ぶようにしましょう。
申請書類を持って窓口に行き、受付担当者に融資の申し込みを行いたい旨を伝え、必要書類を提出し、面談の日程を調整します。またその際に、必要書類に不備や不足があるような場合、窓口担当者より具体的な指示があるため、不足する書類を揃えて出直すようにしましょう。
その他、創業融資を申し込む際、入居予定の店舗物件に関する仮契約書など、開業する物件が決まっていることを証明する書類を求められることが多いです。実際に融資を申し込むタイミングは、物件の仮押さえができている状態であることが望ましいですが、各支店によって若干判断が異なるケースがあるので、詳しくは各支店窓口にて相談してみて下さい。
⑥ 融資内容についての面談
日本政策金融公庫で融資を受ける場合、必ず、融資担当者との面接が必要です。予約した日時に指定された場所に行き、面接を受ける必要があります。面接の内容は担当者によって異なりますが、創業計画書の中身に沿って下記に挙げる項目を1つ1つ質疑応答をしていきます。
①:融資希望金額・必要時期
②:資金使途
③:返済計画
④:事業計画
⑤:付随書類について
採用試験や資格試験の面接ではないので、それほど緊張する必要はありませんが、面接官は、「この人に貸しても大丈夫だろうか?」という視点で、申請者の態度や説明をチェックするため、きちんとした身なりで、毅然とした態度で、面談に臨むようにしていきましょう。
面接時のポイント5つ
1. きちんとした身なりで
服装に関する明確なルールはありませんが、当然、見た目の印象は重要です。社会人として常識のある身なりで面談に向かいましょう。
2. できるだけ一人で
必ずしも一人で行かなければならないということではありませんが、相談役や世話役がいないと自分では何も判断ができない人、と印象付けてしまう可能性があります。
全ての質問に対して、ひとりで答えられるにし、面接官に「この人に貸して大丈夫」と思われるようにしましょう。
3. 正直に誠実に
見栄や嘘は、必ず、どこかで矛盾が生じます。面接官もプロなので、見栄や嘘は簡単に見抜かれてしまいます。融資の審査、判断に不利となりそうな事象があったとしても、正直に話した上で、相談に乗ってもらう方が、嘘をつくよりもよっぽど良いです。
4. 質問にはハキハキと
面接官から質問をされたら、それに対する回答を明確に答えるようにしましょう。例えば、「幾ら必要ですか?」と聞かれた場合に、「だいたい300万から500万円ぐらいですかね」などと曖昧な回答は避けるようにしましょう。「計画性のない人」・「優柔不断な人」と判断されてしまいます。そのため、質問に対してはハキハキと、しっかりと答えるようにしましょう。
5. 事業に対する熱意を
最後はやはり、熱意を伝えることが重要です。事業を成功させ、きちんと返済する、という意思をしっかり伝えるようにしましょう。事業ですから、もちろん100%上手くいく保証はありません。しかし、少なくとも、融資申請する段階で、本人が「失敗しそう・・。」と思っている人に対して、お金を貸してはくれません。
今回は、融資の申し込みから面接のポイントまで説明しました。前回の記事と今回の記事を参考にして、融資を受けられるように最大限の努力をしていきましょう。
◯会社概要
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