憧れのカフェ経営。カフェ開業の際のメリット、デメリットを解説!
近年、雑貨、ペット、コインランドリー、スポーツなど異業種と融合した「複合タイプ」など個性的なカフェが多数でてきています。また、開業形態も、一般的な「店舗型」だけでなく、古民家や自宅を改装した「自宅型」、キッチンカーなどでの「移動型」など様々な出店形態が登場しており、自由度も高く、独自性の高い経営ができることがカフェ経営の魅力です。一方で、カフェ業態は、比較的低投資での開業が可能なため、競争率が高く、生き残りの厳しい業態の一つであることも認識しておく必要があります。
今回は、カフェ開業、経営を成功に導くためのポイント、注意点について、メリット、デメリットを説明していきます。
カフェ開業のコンセプトと出店形態
まずはカフェのコンセプトと出店形態について解説していきます。
コンセプト
まずは、飲食店を開業する際には、どんなお店にするかというコンセプトが非常に重要Desu。
そもそも、飲食店におけるコンセプトは、7W「When」「Where」「Who」「Whom」「What」「Which」と2H「How」「How much」からなる「7W2H」の観点から考えていくようにしましょう。
出店形態
まずカフェは、すべてをイチから自分で行う「単独店」、親企業からブランド名や商品・サービスを使う権利をもらう「フランチャイズ (FC)」、加盟店同士が組織を結成して運営する「ボランタリーチェーン (VC)」などがあります。
単独店
単独店は、メニューはもちろんのこと、店内の内装や家具、サービス内容に至るまで、自分の思い通りに揃えていくことができます。皆さんが想像する開業はこの単独店であることが多いかと思います。
自身の求める素材や味を納得のいくまで追求し、こだわることができる自由度の高さが単独店のメリットです。
一方で、開業手続きから始まり、開業資金と物件の確保、店舗の設備や調理道具、食器購入、仕入れ先や人材の手配など、開業するために必要なことはたくさんあり、全てを自分でやらなければならず、単独店の場合は、店舗のPRのための営業スキルも求められることはデメリットでもあります。
フランチャイズ (FC)
次にフランチャイズの場合、未経験でも開業しやすく、ビジネスリスクが低いこと、資金の融資が受けやすいことなどがメリットです。
しかし、一方で、利益に関係なく加盟金・ロイヤリティーなどの支払い義務があること、様々な規制があり経営の自由度が低いこと、ブランド毀損による影響を受けやすいことなどが課題です。
フランチャイズについては、以下の記事にて詳しく解説していますので併せて読んでみてください。
ボランタリーチェーン (VC)
ボランタリーチェーンとは、複数の独立した小売店が組織化し、協力関係を結ぶ仕組みのことです。本部からのノルマや規則などが比較的緩いため、各店舗によって独自のメニュー開発やサービス展開を行い独創性を打ち出していくことが可能です。また、本部がメーカーからまとめて仕入れることが可能なことから、コストを引き下げにも繋がり、仕入れコストが下がると、今までと同じ売上でも利益率がアップすることはメリットです。
一方で、フランチャイズのように強固なバックアップがないため、店舗の経営努力がより必要です。また、知名度の高い大手のフランチャイズチェーンと比べ知名度の高い飲食店は少ないため、自分たちで集客のための対策を考え、努力をしていく必要があります。
カフェ開業の際のメリット、デメリット
次にカフェ開業におけるメリットデメリットについて紹介していきます。
カフェ開業の際のメリット
カフェ開業の一番の魅力は、単独店やボランタリーチェーン の場合、自分のこだわりを詰め込んだ、思い通りの店を作れるところです。
カフェメニューはもちろん、内装や店の外観まで、自分の思いをそのまま形にすることが可能です。これにより、自分の力に挑戦できる場を作ることができます。コーヒーや紅茶などの飲み物にこだわりたい方にとっては、カフェを経営することで自分の好みやこだわりを追及した飲み物を提供することができ、他の飲食店では物足りないと思っていた味を自分自身で追い求められるのも、カフェ経営の魅力の一つです。
特別な調理技術は必要ない
カフェで提供する商品は主にコーヒーや紅茶、軽食です。
コーヒーは、レストランのような特殊な調理技術を持っていなくても、おいしく淹れることが可能です。また、軽食も手軽に食べられるものが求められるため、複雑な調理が必要ないのがメリットと言えます。
他の業態よりも初期費用を抑えることが可能
カフェは、小さなスペースでも営業することができ、調理機材や冷蔵庫も業務用サイズのものをそろえなくて済みます。物件も、もともとカフェとして営業されていた居抜き物件を利用すれば大規模な改装は必要ありません。そのため、ほかの業種に比べ、開業資金を抑えることが可能です。
どの時間帯も集客が可能
カフェの利用シーンは、コーヒーや軽食を楽しむという他にも、休憩、会話、読書、仕事や勉強、待ち合わせと多岐にわたるため、どの時間帯でも一定の集客を見込むことができるのはメリットです。
カフェ開業の際のデメリット
次にカフェを開業する際のデメリットを紹介します。
黒字化するまで時間がかかる
多くのカフェでは、コーヒー1杯300円から500円程度で販売されているかと思います。 コーヒー1杯の原価はおおよそ30円から40円程度であり、そこに光熱費や人件費などが足され、100円から300円の範囲が経費です。 そのため、売り上げとしては1杯あたり100円程度です。 このように考えると利益を大きく出すには、多くのお客さんにコーヒーを買ってもらう必要がでてきます。 しかし、カフェは長くお店に滞在するお客さんが多いため、コーヒーをたくさん売るのが難しいというデメリットがあり、黒字化するまでに時間がかかってしまう傾向にあります。
回転率が低い
上記でも少し触れましたが、カフェは、待ち合わせや休憩、仕事、勉強など滞在時間が長いことが多いため、回転率は低くなりがちなことはデメリットです。
客単価が低い
こちらも上記で少し触れましたが、カフェのメニューは、ドリンクと軽食がメインのため、客単価が低くなりがちなことはデメリットです。
今回はカフェ開業のメリットとデメリットを紹介しました。メリットだけでなく、デメリットも把握した上で開業を考えてみてください。
◯会社概要
㈱店舗高値買取センター
住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
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•撤退希望者向け: https://t-kaitori.com/lp/
