飲食店のフランチャイズとは?失敗しないための選び方と活用法を紹介②

前回はフランチャイズとは何かや、フランチャイズ契約とライセンス契約の違い等について解説しました。前回の記事も併せて読んでみてください。

今回は、フランチャイズのメリットやデメリット、フランチャイズの様々なスタイルについて紹介してます。

フランチャイズのメリットとデメリット

フランチャイズは、成功しているビジネスパッケージを利用することで開業のリスクを抑え、成功確率を上げることができます。

個人事業主であれば、開業届を出すだけで単にお店を開業したり、創業することが可能です。しかし、その事業を軌道にのせ、商売を継続していくことは簡単なことではありません。
例えば、政策金融公庫の発表では、開業してから1年で1/3の店舗が閉店しているというデータもありますが、業界未経験者は経験者に比べ、閉店のリスクが2倍とも言われています。

一方でフランチャイズチェーンは、オープンしてからその後のフォローも充実しているものが多いため、未経験でも外食産業に参入しやすくなっています。しかし、ノウハウを得られるフランチャイズだからといって、事業リスクがゼロではありません。

いくら良い仕組みがあっても、本部の考えたオペレーションを加盟店側が忠実に再現できるかどうかにより業績が変わります。また、一般的にフランチャイズチェーンは、店名を統一することで消費者から信頼を得ていますが、同チェーン内の店舗に悪い評判がたった場合、その他の店舗も風評被害を受ける可能性もあります。

そのため、メリット、デメリットを理解することはもちろん、フランチャイズの活用はあくまで手段であり、自分が経営の主体者として検討を進めるようにしましょう。メリット、デメリットは以下の通りです。

フランチャイズのメリット

・独自に開業するよりも成功確率が高い
・商品開発の時間を節約することが可能
・業界未経験のビジネスでも本部のサポートを得ながら経営することが可能
・チェーンの知名度・イメージ・商標を活用することができる
・実績のあるフランチャイズ本部であれば融資を受ける際に有利に働くことがある
・本部のサポートで効果的な販促を実施することができる
・安定した原材料・資材の供給を受けることが可能

フランチャイズのデメリット

・フランチャイズ本部により経営に影響がでる
・加盟金やロイヤリティのコストがかかる
・縛りや制約があり、思い通りの店舗づくりができない
・チェーン内で不良店が出た場合影響を受けることがある
・フランチャイズ本部が倒産する可能性がある

フランチャイズの様々なスタイル

フランチャイズと聞くと、例えば、マクドナルドやモスバーガーやドトールコーヒーのように、単独店で繁華街やロードサイドに出店し、店名も雰囲気も同一にすることで、統一感を出しているものをイメージされる方も多いと思います。

しかし、近年では敢えてチェーン店といった雰囲気を出さないように、各店舗で店名を変えて展開している業態や、既存の店舗内に併設して売上げアップを実現する併設型の業態など様々な飲食店フランチャイズが増えています。今回は、特徴的なスタイルの飲食店フランチャイズを紹介していきます。

フリーネームスタイル

フリーネームスタイルのフランチャイズは、店名を店主が自由に付けられるフランチャイズのことを指します。 オリジナルの店名でオーナー独自の店舗を出店することが可能です。 一見すると個人店に見え、お客様はフランチャイズに加盟しているということは分かりません。しかし、フランチャイズならではの本部のサポート等が受けられます。個人店の雰囲気でフランチャイズのノウハウが活かせる良いとこどりのスタイルがこのフリーネームのスタイルです。

併設スタイル

例えば、今お店を経営している場合、今あるお店の業態を変更することなく、売上アップを行うフランチャイズがこのスタイルです。 店舗の空き時間や空きスペースを活用し、業態をプラスすることで新たな売上を生み出すことが可能になります。

例えば、空き時間の活用であれば、ランチメニューに導入するメニューライセンス、ランチ前の弁当があげられます。また、飲食店の稼ぎ時はなんといってもランチとディナーですが、どちらか訴求に弱みがあるようであれば、そこを補えるフランチャイズの活用を検討してみましょう。
他にもランチ、ディナーの時間以外にもアイドルタイムに取り組める業態であれば、さらなる売上増加を狙いことが可能です。

また、空いている客席スペースをより有効に活用するため、店を改装する経営者もいます。例えば、店内を2つに分け、併設フランチャイズに取り組み、稼働していない店舗スペースを新事業に充て、稼働率をアップさせます。ターゲットが異なるフランチャイズに取り組むことで、新たな客層を取り込むことができる可能性があります。また1店舗目需要と2店舗目需要をそれぞれの店舗で充たし、相互送客に繋げられるケースもあります。

その他、厨房スペースを有効に活用できる併設フランチャイズは弁当製造や宅配ビジネスなどもあります。この場合、客席スペースを圧迫せず、売上に繋げることができます。表から取り組んでいることが見えないため、お店のコンセプトやイメージを崩すことなくフランチャイズを取り入れることができます。

上記のように一言にフランチャイズと言っても様々な可能性があるので、自分にあったスタイルを見出してフランチャイズにチャレンジしてみてもいいかもしれません。

◯会社概要
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住所:東京都新宿区西新宿1-4-11全研プラザSpaces 4階
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