猛暑だけじゃない?飲食店が夏に備えたい4つの対策

 夏になると、「暑くて外を歩きたくない」「急な雨で予定を変更した」という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
 近年は猛暑日が続くだけでなく、ゲリラ豪雨や台風など、夏特有の天候がお店の営業にも影響を与える場面が増えています。

 飲食店では、料理やサービスだけでなく、お客様が快適に過ごせる環境づくりも大切です。今回は、夏の営業で意識しておきたい気候対策をご紹介します。


1. 猛暑日は「来店しづらい日」になることも

 日差しの強い日や、気温が35℃を超えるような猛暑日には、「できるだけ外出を控えたい」と考える方も少なくありません。特に駅から離れた店舗では、「今日は近場で済ませよう」と来店を見送られることもあるでしょう。

 だからこそ、暑い日に来店するメリットを発信することも一つの方法です。
 例えば、

  • 冷たい季節限定メニューを用意する
  • テイクアウトやデリバリーを案内する
  • SNSで「店内を涼しくしてお待ちしています」と発信する

 など、小さな工夫でも来店のきっかけになるかもしれません。


2. 冷房の効かせすぎにも注意

 暑い日ほど冷房を強くしたくなりますし、ホールで動き回ったり、キッチンで火を使った調理をすると、なおさらでしょう。
 ですが、店内が冷えすぎると「寒い」と感じるお客様もいます。特に長時間滞在するようなカフェやレストランといった業態では、席によって体感温度が異なるという場合もあります。

 そのため、設定温度だけでなく、

  • 風が直接当たる席はないか確認する
  • 風量を調節する
  • ブランケットを用意する
  • 空調の風向きを調整する

 といった配慮も、お客様が快適に過ごせる環境づくりにつながります。


3. ゲリラ豪雨・台風シーズンは情報発信も大切

 8月から9月にかけては、ゲリラ豪雨や台風の影響を受ける地域も増えてきます。公共交通機関のダイヤの乱れや悪天候によって、通常どおりに営業することが難しい日もあるでしょう。
 店頭にA看板やのぼり旗、立て看板などを設置している場合は、強風で倒れたり飛ばされたりすると、通行人や車両に危険が及ぶ可能性があります。天候が荒れる予報の日は、早めに店内へ移動させるなど、安全面への配慮も大切です。
 大雨が予想される場合には、入口付近が滑りやすくなっていないか、雨水が店内へ入り込みそうな箇所はないか、なども確認しておくと安心です。

 また、営業時間を変更することが決まった場合には、

  • 臨時休業
  • 営業時間の変更
  • ラストオーダー時間の変更

 などを、できるだけ早くホームページやGoogleビジネスプロフィール、SNSで発信することも大切です。
 営業しているかどうかが分かるだけでも、お客様は安心して来店するかどうかの判断ができます。


4. 夏は設備への負担も大きくなる

 夏はエアコンや冷蔵・冷凍設備がフル稼働する季節です。
 店内が暑くなると空調は長時間運転になり、冷蔵庫や冷凍庫も庫内温度を保つため、普段以上に負荷がかかります。

 そのため、

  • エアコンのフィルターにほこりがたまっていないか
  • 室外機の周囲が物でふさがれていないか
  • 吸気口や排気口の近くに荷物を置いていないか
  • 冷蔵・冷凍設備の放熱スペースが確保されているか

 など、設備が本来の性能を発揮できる環境になっているか確認しておきたいところです。

 飲食店は食材や備品が多く、気付かないうちに設備の周囲へ物を置いてしまうこともあります。設備の周囲を整理しておくだけでも、空気の流れを妨げにくくなり、日頃のメンテナンスもしやすくなります。

 万が一、真夏にエアコンや冷蔵設備が故障すると、お客様や従業員の快適性だけでなく、営業そのものにも大きな影響が及ぶ可能性があります。
 本格的に暑くなる前に、一度設備の状態を確認しておくと安心でしょう。


出店前なら「物件選び」で備えられることも

 夏の営業への影響は、日々の工夫だけでなく、店舗そのものの日当たりや水はけなどの条件によって変わることもあります。

 例えば、

  • 日当たりが強すぎないか
  • エアコンの能力は十分か
  • 雨の日でも入りやすい立地か
  • テラス席がある場合、日よけを設置しやすいか

 といった点は、実際に営業を始めてから気付くことも少なくありません。
 飲食店では、内装や家賃だけでなく、こうした季節ごとの営業のしやすさも物件選びのポイントの一つと言えるでしょう。

 もちろん、すべてを理想どおりに満たす物件を見つけることは簡単ではありませんが、出店前に確認しておくことで、営業後の負担を減らせる場合もあります。


まとめ

 夏は、猛暑や日差し、ゲリラ豪雨、台風など、飲食店の営業に影響を与える気候が続く季節です。

 天候そのものを変えることはできませんが、お客様が快適に過ごせる環境づくりや、設備の点検、営業情報の発信など、事前に備えられることは少なくありません。

 また、これから出店を考えている方は、立地や設備といった店舗そのものの条件にも目を向けてみると、長く営業しやすいお店づくりにつながるでしょう。


◯会社概要
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