厨房機器を次の店へ持っていきたいとき|居抜き売却の相談メモ
「冷蔵庫は次の店でも使いたい。でも、今の店は居抜きで売りたい」。そんなときは、持っていきたい機器を査定の最初に伝えましょう。
機器を残す案と、持ち出す案を分けて相談します。写真に写っている物が、すべて売却対象だと受け取られないようにすることが大切です。
「持っていきたい」と「移せる」を分ける
まず、持ち出したい機器の名前、型番、写真をそろえます。そのうえで、次の項目を確認してください。
- 購入品か、リース・レンタル・貸与品か
- 移転について契約先への確認が必要か
- 次の店に置く場所と接続条件が合うか
- 取り外し・運搬・再設置を誰に頼むか
- 搬出後の配管や床などを、どう処理するか
リース事業協会の参考条項では、リース物件の所有権はリース会社にあると説明されています。自分の店で使っていることだけで、自由に移せるとは判断しないでください。移設の扱いは、手元の契約書と契約先に確認します。
所有関係の調べ方は、閉店時の厨房機器の確認にまとめています。施工方法や接続の可否は設備業者に確認し、自分で分解して判断しないようにしましょう。
査定には二つの設備リストを渡す
比較したい場合は、同じ写真に番号を付け、二つの案を作ります。
- A案:持ち出したい機器も、店に残す場合
- B案:その機器を売却対象から外す場合
それぞれに、対象の機器、状態、引渡し希望日を記入します。まだ迷っている機器は「未決定」と書き、残す約束も持ち出す約束もしていないことを伝えます。
ただし、二つの案を作れば両方に買い手がつくという意味ではありません。査定の見込みと、具体的な買い手が提示する条件も分けて確認してください。
移設費だけでなく、次の店で使える日まで比べる
機器を持っていく案では、取り外し・運搬・再設置に加え、保管が必要か、次の店でいつ使い始められるかを確認します。
残す案では、次の店に必要な機器の調達方法、費用、納期を確認します。旧店舗の売却代金は、金額と入金日が決まるまで確定した資金として扱わないようにしましょう。
「移設する方が安い」「残す方が高く売れる」と先に決めず、確認できた見積もりと日程で比較します。移転全体の日程は、二重家賃と退去期限の整理も参考にしてください。
最初の相談で使える伝え方
「店舗の居抜き売却を検討しています。写真の冷蔵庫は、次の店へ持っていくことを考えています。残す場合と、売却対象から外す場合で、確認すべき条件を教えてください。移設の可否と費用は確認中で、まだ搬出はしていません。」
機器名は自店のものに置き換えてください。すでに搬出日が決まっている場合や、買い手へ設備一覧を渡している場合は、その状況も伝えます。
決まったら、写真と一覧を同じ版にそろえる
持ち出す機器が決まったら、設備一覧に「譲渡対象外」と明記し、写真にも同じ番号を付けます。更新日を入れ、売却担当者や買い手が古い一覧を見ていないか確認してください。
すでに募集や契約が進んでいる場合は、先に搬出せず、条件変更の扱いを関係者へ確認します。契約上の判断に迷うときは、弁護士などの専門家に相談してください。
持っていきたい物がある段階でも、まずは店舗と設備の状況を整理しましょう。飲食店の閉店・居抜き売却相談では、残したい機器と持ち出したい機器を分けてお知らせください。
※移設・譲渡の条件は個別の契約や設備の状態によって異なります。本記事は、相談前の整理方法を紹介するものです。
