遠方にいて店へ行けないとき|居抜き売却の相談前に決めること
店へ行けない状態で居抜き売却を相談するなら、最初に「現地で誰が何を確認できるか」を伝えましょう。遠隔で進められる範囲や、本人の立会いが必要な場面は、相談先へ確認してください。
写真を送るだけで査定や契約が完了するとは限りません。手元の情報で相談する段階と、店内の現況を確認する段階を分けることが出発点です。
最初の連絡では、現地へ行ける見込みも伝える
遠方にいる事情を詳しく説明するより、次の情報を短くまとめます。
- 店舗の住所と、営業中か休業中か
- 希望する退去時期と、決まっている期限
- 自分が現地へ行ける日、または予定が立っていないこと
- 店内を確認できる人がいるか
- 手元にある契約書・設備一覧・写真
現地を頼める人がまだいなくても、そのまま伝えます。相談先が現地対応を引き受けると決めつけず、対応できる地域・作業・費用・日程を確認しましょう。
資料が足りない場合は、閉店相談に用意する資料を参考に、手元にあるものと未入手のものを分けてください。
写真には「いつ、誰が確認したか」を添える
以前の営業写真だけでは、今の設備の状態まで伝わりません。写真の撮影日と、その後に機器の搬出や故障があったかを記します。
現地確認を頼む場合は、撮影してほしい場所と、確認だけしてほしい項目を先に渡します。
- 入口から見た店内全体
- 残っている機器の全景と型番
- 持ち出した物と、残す予定の物
- 分かっている不具合や、未確認の箇所
撮影のために機器を分解したり、分からない電源・ガス設備を操作したりする必要はありません。動作未確認の設備は「未確認」と伝え、確認方法を専門業者に相談してください。
従業員・お客様の顔、伝票、売上資料、認証情報などが写っていないかも確認します。鍵の保管場所や暗証番号を、募集資料に載せないようにしましょう。
現地対応と、条件を決める役割を分ける
店を開ける人、写真を撮る人、設備について説明する人が、価格や契約条件を決める人と同じとは限りません。
現地対応を頼む前に、次の三つを共有します。
- してもらうこと:開閉店、撮影、質問の記録など
- その場で決めないこと:価格変更、設備の追加、引渡日の確約など
- 判断が必要なときの連絡先と、連絡できる時間
誰かへ手続きを任せる場合は、頼む作業と必要書類を、本人・対応者・契約先で確認してください。契約の解釈などに迷うときは、弁護士などの専門家に相談しましょう。
内見で伝える設備の状態や譲渡範囲は、居抜き売却に向けた内見の準備にまとめています。
最初の相談で使える文例
「店舗の居抜き売却を検討しています。現在は遠方にいて、すぐには店へ行けません。店内確認を頼める人はいますが、売却条件を決めるのは私です。手元には契約書と以前の写真があります。現地確認が必要な項目と、立会いの進め方を教えてください。」
頼める人がいない場合は、その一文を「現地確認を頼める人はまだいません」に置き換えます。対応方法が決まる前に、鍵の送付や内見の約束を進めないようにしてください。
現地確認の後は、未回答の質問を残す
報告は「問題ありませんでした」だけで終わらせず、確認した日、写真、確認できたこと、できなかったことをそろえます。
買い手や業者から質問が出たら、誰が回答するかと回答予定日を決めます。説明が変わった箇所は設備一覧にも反映し、関係者が同じ内容を見て話せる状態にしましょう。
飲食店の閉店・居抜き売却相談では、店へ行ける見込みと、現地対応を頼める人の有無をお知らせください。まず、どの確認が必要かを相談するための情報になります。
※本記事は相談前の整理方法です。遠隔対応、立会い代行、売却成立を保証するものではありません。
