閉店後の厨房機器を引渡しまでどう保管する?停止・点検の引継ぎメモ
営業を終えてから、買い手への引渡しまで日が空くことがあります。その間の厨房機器を「置いたままでよい」と決めず、誰が状態を確認し、どの手順で停止・再確認するかを決めましょう。
この記事は、使い続けるかどうかを買い手が判断するための点検記事ではなく、売主が閉店後から引渡しまでの状態を記録するための実務メモです。保管しておけば売却額が上がる、故障しないという保証ではありません。
最初に、機器ごとの取扱説明書をそろえる
冷蔵庫、製氷機、食器洗浄機では、長期間使わない場合の手順が異なります。同じ種類でも型式が違えば、確認すべき箇所は変わります。
ホシザキの公式サポートも、長期停止の手順を製品群・タイプ別に案内しています。運転を再開するときは取扱説明書に従うこと、不明な点は営業所へ確認することを案内しています。
型番のラベルを写真に残し、自店の機器に合う説明書を探してください。別メーカーの機器に、似た製品の手順をそのまま使わないようにします。
ホシザキ:製品群別の長期停止の手順
ホシザキ:製品群別の長期停止の手順
「止める日」と「確認する日」を別々に決める
最終営業日、清掃日、機器を停止する日、買い手が状態を確認する日を分けて書き出します。止めた後に動作確認を求められるなら、再開の手順を誰に確認するかも必要です。
電気や水道の契約終了日を決める前に、清掃と確認作業が残っていないかを関係者に聞きましょう。ただし、内見があるからと、すべての機器を長期間動かし続ける必要があるとは限りません。
必要な設備と期間を、メーカー・保守会社・管理会社へ確認して決めます。
停止前の状態を残す
まず、メーカー名・型番・設置場所を設備一覧と対応させます。確認できた状態と、確認していない状態を分けて記録しましょう。
- 最後に使用した日
- 動作を確認した日と確認した人
- 確認した内容
- 分かっている不具合や修理履歴
- 不足している棚、ふた、付属品
- 外観と型番が分かる写真
冷蔵庫の表示が点灯しただけなら、「通電を確認」と書きます。実際に冷えるところまで見ていないのに、動作確認済みと一括りにしないことが大切です。
不具合を隠すためにラベルや表示を外したり、見栄えだけを整えて状態の説明を省いたりしないでください。
清掃・排水・乾燥は、型式に合った手順で
食品や氷などの中身を残さないよう整理し、取扱説明書の長期停止や清掃の項目を確認します。水抜き、乾燥、扉の扱いなどは機器の指定に従ってください。
洗剤を混ぜる、電装部分へ水をかける、自己判断で配管を外すといった作業は避けます。説明書で分からない部分はメーカーや保守会社へ相談しましょう。
建物の給排水・ガス・電気の接続を変更する作業は、機器の清掃とは分けて考えます。引渡し準備のために、無理に機器を動かしたり、接続を外したりする必要はありません。
無人になる期間の確認担当を決める
閉店後に誰も訪れない期間ができるなら、店内確認の担当と連絡先を決めます。入室できる期間や鍵の管理は、貸主・管理会社のルールに従います。
確認の頻度を一律には決めず、機器の状態、保守会社の案内、建物の管理条件に合わせて相談してください。
確認時は、床の水たまり、気になる臭い、外観の変化などを記録し、異常があれば専門業者へ連絡します。安全を確認できない機器を、内見のためだけに再運転しないようにしましょう。
コピーして使う保管・引継ぎメモ
機器ごとに、次の一組を記入します。
- 設備番号・機器名・型番:
- 所有区分:自己所有/リース/貸与/確認中
- 最終使用日:
- 最後に確認した動作と日付:
- 不具合・未確認事項:
- 停止作業日・担当者:
- 使用した取扱説明書または確認先:
- 清掃等で実施したこと:
- 保管中の確認担当と連絡先:
- 再確認をする日と担当者:
- 買い手へ渡す写真・説明書の保存先:
作業予定と実施済みは分けます。「乾燥予定」と書いた機器を、引渡し時に作業完了として説明しないようにしてください。
引渡しの前に、変わった点を更新する
最初の内見から引渡しまでに、不具合が出た、付属品が見つかった、保守会社から回答が来た、といった変更があれば設備一覧を更新します。買い手へ渡す写真も撮影日を添え、古い写真との違いが分かるようにしてください。
買い手が行う点検や保証の確認とは別に、売主として分かっていることと未確認のことを伝えます。状態の評価や修理の必要性は、専門業者へ確認してください。
処分や停止を決める前に、引渡し予定を整理する
厨房機器を残して居抜き売却するか迷っている場合は、退去予定日、残っている機器、停止・清掃の状況を整理して相談すると、確認すべき点を伝えやすくなります。
店舗高値買取センターの閉店・居抜き売却相談はこちらです。機器の価値や売却可否は、状態と契約条件などによって異なります。
閉店・居抜き売却の相談
情報確認日:2026年10月22日。本記事のメモは一般的な準備用です。実際の作業は該当機器の取扱説明書とメーカー・保守会社の指示を優先してください。
