飲食店の閉店で合鍵がそろわないとき|返却前の回収・貸出確認

閉店に向けて鍵を集めたら、本数が合わない。そんなときは、まず「誰かに貸している鍵」と「所在が分からない鍵」を分けましょう。

不足分を複製して本数だけ合わせても、元の鍵がどこにあるかは分かりません。貸主・管理会社に状況を伝え、返却方法や必要な対応を確認してください。

この記事では、引渡し当日の立会いではなく、その前に行う鍵の回収と、残る作業の整理を紹介します。

1.鍵を場所別に数える

入口の鍵だけでなく、次の物も確認します。

  • 正面入口・裏口・シャッターの鍵
  • 倉庫・郵便受けなどの鍵
  • 入館カード・警備用カード
  • 自分で作った合鍵

借りたときの受領書や鍵の管理表があれば、手元の物と照合します。最初の本数が分からない場合は、推測で埋めず「未確認」と記録し、貸主・管理会社へ問い合わせましょう。

鍵穴に合わない鍵や、どの場所の鍵か分からない物も、捨てずに分けておきます。

2.従業員・清掃業者・工事業者への貸出を確認する

現在の従業員だけでなく、退職した人や、清掃・設備点検で出入りしていた業者への貸出も振り返ります。

連絡するときは、持っているかどうか、本数、返せる日を確認します。連絡しただけで「回収済み」にせず、受け取ってから記録を更新してください。

連絡文の例です。実際の予定に合わせて書き換えて使えます。

「閉店準備のため、店舗の鍵と入館カードを確認しています。お預けしている物の有無と本数を、[回答希望日]までにお知らせください。お持ちの場合は、返却できる日もお願いします。返却方法は個別に調整します。」

住所、暗証番号、警備情報を、不特定の人が見られる投稿や一斉連絡へ載せないようにしましょう。

3.閉店後も使う鍵を分ける

営業が終わっても、搬出・清掃・原状回復工事が残る場合があります。すべて回収する前に、誰がいつまで入店するかを整理してください。

作業のために鍵を貸す場合は、相手の名前だけでなく、作業日と返却予定日も残します。又貸しが必要になったときの連絡先も決めておくと、所在を追いやすくなります。

次の項目を1本・1枚ごとに記録すると、引渡し前の確認に使えます。

  • 使用場所と管理用の番号
  • 現在持っている人・会社
  • 状態:手元にある/貸出中/所在不明
  • 残る作業と返却予定日
  • 回収した日と確認した人

管理用の番号は「入口A」など、一覧の中で区別するためのものです。鍵に刻まれた番号や暗証番号を、広く共有する必要はありません。

4.見つからない鍵は、返却当日まで待たずに伝える

貸した相手や保管場所を確認しても見つからない場合は、どこの鍵が何本不足しているか、最後に確認した時期を貸主・管理会社へ伝えます。

鍵の交換、カードの停止・再発行が必要か、誰が手配するか、費用負担をどう扱うかは個別に確認してください。自己判断で交換や複製を進めず、契約と管理側の案内に合わせます。

外で落とした可能性がある場合は、遺失届も検討しましょう。警察庁は、落とした場所が施設内なら施設の管理者にも確認するよう案内しています。遺失届を出したことと、鍵の回収・防犯上の対応が済んだことは別です。

参考:警察庁「路上で落とした・場所が分からない場合」、警察庁「遺失届とは?」

5.返却先と、まだ終わっていない確認を残す

貸主へ返す鍵と、居抜き売却に伴い買い手へ渡す物を、同じ袋にまとめて終わりにしないようにしましょう。返却先・受取人・日付は、貸主・管理会社や関係者と確認します。

当日は、本数と受け取った人を記録します。未回収の鍵がある場合は、連絡済みの相手、次に確認する日、対応する人も残してください。

設備を含む当日の確認は、居抜き売却の引渡しチェックリストへ。貸主への返還は、退去立会いの確認事項も参考になります。

鍵の回収と、退去工程を一緒に整理する

まずは、手元にある鍵を数え、貸出先と残る作業を書き出してみてください。「本数が足りない」と「工事でまだ使う」を分けるだけでも、次に連絡する相手が明確になります。

居抜き売却や設備の引渡しを含めて退去の進め方を整理したい場合は、飲食店の閉店・居抜き売却相談から現状をお知らせください。鍵の交換や返却条件そのものは、貸主・管理会社など所定の窓口への確認が必要です。

※本記事は閉店準備の確認メモです。鍵の返却条件、交換費用、入退室の管理方法は、個別の契約・建物・警備サービスにより異なります。

一覧へ戻る