休業中の飲食店を再開するか、居抜きで手放すか迷うとき
休業中のお店をどうするか迷っているなら、売却を決める前に「再開に必要なこと」と「待っている間の支出」を分けて書き出しましょう。居抜きで手放す場合の条件も並べると、次に何を確認すべきかが見えてきます。
休業期間だけで、売れる・売れないとは判断できません。相談時は、休業を始めた時期、現在の設備の状態、賃貸借契約の期限を分かる範囲で伝えてください。
まず、再開できていない理由を一つずつ分ける
「もう少し様子を見る」だけでは、判断する日が延びてしまいます。次のように、再開に残っている条件と確認日を並べます。
- 人手:誰が、いつから、どの時間帯に働けるか
- 設備:何を点検・修理する必要があり、見積もりはいつ出るか
- 運営:営業時間やメニューを絞れば再開できるか
- 資金:再開準備に払う金額と、その支払日はいつか
全部そろう前提にせず、「確定」「回答待ち」「まだ確認していない」に分けるのがポイントです。
休業の詳しい事情を最初からすべて説明する必要はありません。まずは再開の見通しと、店舗を確認できる日を整理します。
待つ間に、いつ何を払うかを見る
家賃・共益費、リース料、保険料、借入返済など、休業中も支払いがある項目を契約書や請求書で確認します。止められるかどうかを自己判断せず、変更・解約の条件は各契約先へ確認してください。
月の合計だけでなく、支払日順に並べます。そこへ、再開する場合の仕入れや修理の支出も別欄で加えましょう。
売却代金や保証金の返還は、金額・入金日が決まるまでは確定した入金と分けます。資金の整理には、日本政策金融公庫の資金繰り表・記入例も参考になります。
「いつまで待てるか」が分からない場合は、税理士や取引金融機関などへ早めに相談してください。
設備は「最後に使えた日」と「今の状態」を分ける
休業前に動いていた機器でも、現在の動作確認が済んでいるとは限りません。設備リストには、次の三つを記録します。
- 最後に使った日、または動作を確認した日
- 今分かっている不具合や、点検待ちの箇所
- 自店所有・リース・貸与品の区別
確認していない機器は「動作未確認」と伝えれば、確認済みの設備と区別できます。査定のためだけに、扱いの分からない機器を無理に動かす必要はありません。点検方法はメーカーや保守業者へ確認しましょう。
写真も撮影日を添えます。休業前の写真しかなければ、そのことを伝えてください。保管や点検の引継ぎは、閉店後の厨房機器を引渡しまで保管する際の確認メモにまとめています。
再開・休業継続・売却を、同じ確認日に見直す
判断を急いで一つに絞るのではなく、次の三案を並べます。
- 再開する:不足する人手・設備・資金の条件はそろうか
- 休業を続ける:次の確認日までの支払いを把握できているか
- 居抜きで手放す:貸主への確認、設備の整理、退去期限の確認を進められるか
確認日は、次の家賃支払日や契約更新日、修理見積もりの回答日など、自店の予定から決めます。売却を相談しただけで、成立日や退去費用が確定するわけではありません。
貸主への解約通知や設備の処分を急ぐ前に、契約条件とそれぞれの費用を確認してください。
相談では「まだ決めていないこと」も伝える
次の文例を、自店の状況に合わせて使えます。
「〇〇区で飲食店を営んでおり、〇月から休業しています。再開するか、居抜きで手放すか検討中です。家賃の次回支払日は〇月〇日、契約更新は〇月です。厨房機器は残っていますが、一部は動作未確認です。まず、売却を検討する場合に何を確認すべきか相談したいです。」
日付や資料が分からない部分は、未確認のままで構いません。お店の所在地、休業開始時期、設備の状況を整理して、店舗高値買取センターの撤退・居抜き売却相談をご利用ください。
再開するかどうかの経営判断と、居抜き売却の条件確認は分けて進めましょう。売却の可否・価格・成立時期は、契約や設備などの確認が必要です。
