居抜き飲食店のネット回線・電話は引き継げる?開業前の確認順
配線や電話機が残っていても、そのまま使えるとは限りません。まず、設備が残るかどうかと、通信契約を引き継げるかどうかを分けて確認しましょう。開業予定日が決まっている場合は、物件の引渡し前から契約先に相談しておくと、未確認の手続きを整理できます。
最初に確かめるのは「何が残るか」と「誰の契約か」
内見では、光コンセントや配線の位置、ルーターなどの機器、前テナントが撤去する予定のものを確認します。機器があるだけでは、その所有者や利用できる契約までは分かりません。
前テナントや募集元には、次の項目を分けて尋ねてください。
- 回線・電話のサービス名と契約先
- 現在の契約名義と、解約を予定しているか
- 残す配線・機器と、返却または撤去する機器
- 新しい契約者が手続きをする際の連絡先
契約情報は請求書や開通時の案内で確認します。認証IDやパスワードを、不動産の問い合わせ欄や公開コメントに書く必要はありません。必要な情報は契約先が指定する正式な手続きで扱います。
引継ぎできるかは、契約先に確認する
造作の譲渡に合意しても、通信契約の手続きが済んだことにはなりません。前テナントから引き継ぐのか、自店の既存契約を移転するのか、新しく申し込むのかを契約先に伝え、必要な手続きを確認します。
NTT東日本の名義変更案内では、対象サービスや手続きの種類が分かれています。光コラボレーション事業者のサービスは、その事業者への問い合わせが必要です。この案内を、他社回線にも共通する手続きとして使わないようにしてください。
確認時は「同じ場所で、別の事業者が飲食店を開業する」と具体的に伝えると、単なる移転との違いを説明できます。契約者の変更、既存番号の継続、必要書類、旧契約の終了日をそれぞれ確認し、回答をメモに残しましょう。
電話番号と開通日は、決まってから案内する
前の店と同じ番号を使う予定でも、使えると確認できるまでは看板やショップカードへの印刷を進めない方が手戻りを抑えられます。NTT東日本の電話移転案内でも、電話番号が変わる場合と変わらない場合が示されています。ただし、これは移転の説明です。別名義への引継ぎで番号が使えるかどうかは、今回の契約条件で確認してください。
工事については、次の三つの日付を整理して相談します。
- 物件の引渡し日
- 店内に入り工事できる日
- 通信を使い始めたい日
NTT東日本の店舗・オフィス移転案内には、設備状況によって工事まで時間がかかる場合があるため、早めに相談するよう案内があります。「居抜きだからすぐ開通する」と見込まず、工事の要否と日程を個別に確認しましょう。
決済端末やPOSは、回線とは別に動作条件を確認する
回線の開通予定が決まったら、導入予定のPOS、キャッシュレス決済端末、予約用機器などの提供会社にも確認します。必要な通信方法や設定が分からないまま、機器だけをそろえないことが大切です。
各社には、利用する回線や機器の構成を伝え、接続条件、設置時の設定、開店前に行う動作確認を聞いておきます。開通が間に合わない可能性がある場合は、一時的な通信手段が使えるかも確認します。スマートフォンの通信を使えば必ず代替できるとは考えず、対応可否を確かめてください。
物件を選ぶ段階で、通信の確認欄を一つ作る
賃料や厨房設備と一緒に、通信についても「確認済み」「回答待ち」「確認先」を記録しておくと、契約後の作業を整理しやすくなります。内見で分かる設備の状態と、通信会社しか答えられない契約・番号・開通日の情報を分けるのがポイントです。
これから居抜き物件を比較する方は、居抜きビュッフェの関東物件一覧・関西物件一覧もご覧ください。気になる物件があれば、内見時に既設配線と機器の撤去予定も確認しましょう。物件の募集情報だけで、回線の引継ぎや開通日が確定するわけではありません。
